三井不動産は、MITSUI FUDOSAN AUSTRALIA PTY. LTD.(オーストラリア三井不動産)を通じて、オーストラリアのシドニー近郊マッコーリーパーク地区にて、分譲住宅・公営住宅開発事業 4棟(合計884戸)への参画を決定した。
同社が参画するのは、オーストラリア連邦 ニューサウスウェールズ州、シドニー近郊マッコーリーパーク地区における分譲住宅開発事業「Treehouse」を含む、分譲住宅開発事業3棟および公営住宅開発事業1棟(計4棟、884戸)。分譲住宅約2,200戸、公営住宅約1,100戸および学校などの各種施設を一体整備するMidtown開発計画のうちの第二期・第三期にあたり、第一期分譲住宅「MAC」に続く参画となる。
立地する場所は、マッコーリーパーク地区のミッドタウン。オーストラリア有数の大学、多数のグローバル企業本社、ニューサウスウェールズ州内最大規模の商業施設、大学病院や2019年に開通した地下鉄新路線など、シドニー有数の高い利便性を備えたエリアである。さらに幹線道路へのアクセスしやすく、鉄道やバスなどの公共交通機関の選択肢も豊富で、今後さらなる発展が期待されている。
共同事業者は、オーストラリアの有力デベロッパーFrasers Property Australia Pty. Ltd.(フレイザーズ・プロパティ社)。オーストラリアにおける住宅需要を取り込むべく、同社とフレイザーズ・プロパティ社の商品企画・事業推進力を融合させ、分譲住宅事業および公営住宅事業を推進していく。
「Treehouse」は地上16階建て、総戸数162戸の分譲住宅開発。地上1階にはスーパーマーケットなどの商業施設が入居予定で、ファミリー層を主なターゲットとする。
敷地内に公園などを整備することにより、敷地面積に対して一定の割合以上の緑を確保。周囲の緑地環境との一体整備による環境施策を採用する予定となっている。機能性ガラスやスマートメーターの設置などにより、環境性能認証Green Starの5 Starを取得する見込み。
同物件には、所得制限付きの公営住宅が含まれており、良質な公営住宅整備はシドニーの人口増に伴う住宅不足の課題解消のために州政府が進める政策の柱のひとつでもある。
Treehouse棟は、2023年10月に着工(予定)、2025年12月に竣工(予定)。