俳優の安藤サクラが主演を務める映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)の場面写真が6日に公開された。
同作は黒川博行氏による小説『勁草』の実写化作。特殊詐欺に加担するネリ(安藤)と弟・ジョー(山田涼介)はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出すだけだったはずの2人に様々な巨悪が迫る。
今回公開されたのは、ネリとジョーの場面写真。金髪に黒いキャップ姿が印象的なネリは安藤が原田監督と話し合いながら作り上げたキャラクターで、撮影現場での安藤は、本番前に独自の発声をして喉をほぐしたり、柔軟体操のように体を動かしたりしながら、コンディションを整えていたという。それを目にした原田監督は、劇中のネリの言動として採用。安藤も「監督はその場で思いついたことをも味方につけて演出されるので、どんなハプニングや出会いがあっても楽しめるように、監督の発想に対応できるよう常に“漂っている”状態でいることを、一番大切にしていました」とコメントを残している。
一方、黒い革ジャンがトレードマークのジョーはネリの前では可愛げのある表情を見せるも、姉のいないところでは一転しサイコパス全開で狂気に満ちた表情に。山田は「自称“サイコパス”なんですけど、ネリ姉といるときはどこか可愛い弟でありたいなという思いが、常に頭の中にあって。可愛いけど危ない人、みたいな。美しいものには毒があるじゃないですか(笑)。脚本からジョーのバックグラウンドを想像したりもしましたね。漢字の読み書きが苦手なのに、数字にだけ異常に強いのは、小さい頃から悪さばかりしてきたからだろうなとか。そういうところは大切に演じようと思っていました」と演じるうえで意識した点を語っている。
(C)2023「BAD LANDS」製作委員会