増進会ホールディングス(Z会グループ)は9月5日、「お子様の学習に関する実態調査」の結果を発表した。調査は6月27日〜28日、子どもの学力を平均以上からレベルアップさせたいと考えている小学生の保護者110名を対象に、インターネットで行われた。
「子どもの学習の悩みがある」は7割
子どもが日々の学習を進める中での悩みを聞いたところ、7割が「非常にある」「ややある」と回答。具体的には、「子どもがきちんと理解できているのか分からない」が最も多く62.3%。次いで、「どのように教えてあげたらいいか分からない」「集中力を継続させる方法が分からない」(ともに45.5%)、「学習に付き合ってあげる時間がない」(42.9%)、「子どもが1人で学習できない」(35.1%)、「子どもに合う教材が分からない」(23.4%)といった悩みが多いよう。
そのほか、自由回答では「宿題を適当に終わらせてしまう」「勉強につまずいた子でも分かる教え方はないか」「勉強に取り掛かるまでの時間がかかる」「自分でやるが、理解できているか不明」など、47の回答を得た。
つまずきやすいポイント、トップ3は「文章題・読解」「図・表の読み取り」「計算」
続いて、「学力を平均以上にレベルアップする上で、お子様が学習でつまずきやすいポイントとして感じているもの」を教えてもらったところ、「文章題・読解」(62.7%)、「図・表の読み取り」(40.9%)、「計算」(30.9%)が上位に。
さらに具体的なつまずきポイントを聞くと、「ケアレスミスが多い」(52.0%)が最も多く、次いで「本質的に理解できているかわからない」(50.0%)、「応用問題になると手が出なくなる」(41.8%)と続いた。
次に、「AIの社会的浸透や共通テストの導入など、近年、子どもの教育において本質的な読解・思考力の重要性が高まってきていると思いますか?」と質問したところ、7割近くが「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答。理由を聞くと、「知識量だけでは戦えないから」(43.1%)、「社会生活の中で必要な場面が多いから」(33.3%)、「AIで代用できる部分が、社会の中に広がってきているから」(29.2%)が上位に並んだ。