シチズン時計のビジネスマン向けウオッチ「CITIZEN ATTESA(シチズン アテッサ)」から、ispaceの民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」とのコラボレーションモデルが発表された。発売日は10月12日。価格は181,500円、世界限定2,700本。
シチズンは、月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップ企業ispaceのHAKUTO-Rプログラムにおいて、コーポレートパートナーとして2019年からプログラム支援を始めた。そのランダーの着陸脚部分には、アテッサに使われているシチズン独自の表面硬化技術「スーパーチタニウム」が提供されている。
今回のコラボモデルのケース・ストラップは、ランダーの着陸脚部分と同じ素材であるスーパーチタニウムを採用した。スーパーチタニウムはベースとなるチタニウムに、独自の表面硬化技術「デュラテクトDLC(Diamond Like Carbon)」を施したもの。ステンレスと比較して約5倍の硬さを持ちながらも軽く、傷に強い。
ダイヤルは、再生ポリカーボネイトに富士フイルムの「構造色インク」を用いた「構造色文字板」。構造色は色素による着色ではなく、インク層内のミクロな構造に光が反射することで発色する仕組みだ。見る角度でパープルからブルーへと色が変化する。その上にはシルバーのラメを重ね、ランダーが旅した宇宙空間の煌めきを表現した。
ケースサイズは径42.0×厚さ10.8mm(設計値)、風防は光の透過率を約99%まで高めたクラリティ・コーティングのサファイアガラス、防水性能は10気圧。
ムーブメントの「Cal.H800」は、標準電波の受信機能や、26時差のワールドタイム、サマータイム、パーペチュアルカレンダーといった機能を備える。定期的な電池交換が不要の光発電「エコ・ドライブ」仕様。