米Googleは9月5日(現地時間)、Androidで同社が提供するサービスやアプリの新機能を紹介するページを更新した。「Assistant at a Glance(スナップショット)」ウィジェット、ビジュアルアクセシビリティ・アプリ「Lookout」の向上、Google Wallet Passフォトインポート、Android Autoの新しいコミュニケーション機能など、生産性や効率性を高めるさまざまな機能を追加する。

Assistant at a Glanceウイジェットは、天気の変化、リアルタイムのフライト関連情報、イベントのリマインダー、荷物配達の最新情報など、ユーザーの役に立つと思われる情報をAIが選び、ホーム画面に表示する。Google Pixel 3以降で利用でき、全機能の利用にはAndroid 12以降が必要になる。

Lookoutは、チャットで共有された画像、カメラアプリの写真、ソーシャルメディアの画像などデバイスに表示される画像に、目の不自由な人がアクセスするのを支援する。AIが画像の説明を生成し、さらに画像に関してユーザーが文字入力や音声入力を使ってフォローアップの質問を行える。そのLookoutのサポート言語に、日本語、韓国語、中国語を含む11言語が追加され、計34言語で利用できるようになる。

Google Walletのフォトインポート機能は、図書カードやジムの会員証などバーコードやQRコードを持つカードを撮影し、Walletのデジタルパスに追加してAndroidデバイスで管理・利用できるようにする。

Google Assistantに、FitbitやGoogle Fitのウエルネス・データの要約をチェックして1日をスタートできる設定が追加される。朝Google Assistantに「Good mornintg(おはよう)」と話しかけると、ユーザーが設定した睡眠統計やアクティビティのデータの要約を聞ける。

Android Autoに間もなくWebex by CiscoとZoomが追加され、車のディスプレイから音声で電話会議に参加したり、会議のスケジュールを確認できるようになる。アクティブな通話はAndroid Autoで管理され、必要な時にマイクをミュートしたり、通話を終了できる。

すでにロールアウトが始まっているいくつかの機能も新機能として紹介している。Gmailでユーザーが設定している言語以外のメールを受け取った際に、メールの翻訳を提案するバナーを自動表示するようになった。バナーは設定でオン/オフを切り替えられ、非表示にしていても手動で翻訳機能を利用できる。

また、Bluetoothトラッカーの悪用の可能性を警告する機能がAndroid 6.0以降のデバイスにロールアウトされている。トラッカーが所有者のデバイスから離れて Bluetooth の圏外になり、ユーザーと一緒に移動していることが検出されると「不明なトラッキング アラート」を出す。