伊IK Multimediaは、iPhone、iPad、Mac/PC対応のギター/ベース用オーディオインターフェース「iRig HD X」を発表した。2023年9月中の発売を予定しており、市場想定価格は22,880円前後となる模様。

  • iPhone、iPad、Mac/PC対応のギター/ベース用オーディオインターフェース「iRig HD X」

「iRig HD X」は、ギター/ベース用オーディオインターフェース「iRig」シリーズのフラッグシップモデル。付属のLightning、USB-Cケーブルを利用し、iPhone、iPad、Mac/PCに接続するだけで、ギター/ベースの演奏、練習、レコーディングを、24bit/96kHzの音質で行える。

新たにLoopback+機能が搭載され、この機能をONにすることで、本体に接続したギターをAmpliTube、TONEXなどのアプリに送ってストンプ、アンプなどのトーンで処理したサウンドを、ストリーミング・アプリでライブ配信することができる。

本体は、従来モデルとは異なる新しいデザインが採用された。中央のマルチ・ファンクション・ノブを押すたびに、ヘッドホンの音量調整、アンプ出力のFX/THRU、ヘッドホン出力のダイレクト・モニタリング機能のON/OFF、Loopback+機能のON/OFFと、各機能を示すアイコンが点灯し、その状態でノブを回すことでボリューム調整、ON/OFF切り替えが行える。ノブの周りに配置されたリング状のLEDは、通常は入力レベル・インジケーター、ノブを1秒以上長押しするとチューナーとして機能する。

周波数特性20Hz~20kHz、ダイナミック・レンジ115dBと、ワイドレンジ、低ノイズの楽器用プリアンプを搭載。ステレオ・ヘッドホン/モニター出力、アンプ出力も周波数特性15Hz~40kHzを確保しており、ヘッドホンアンプとしての利用も可能となっている。

接続は先述の通り、付属のLightning、USB-Cケーブルで行う。macOSおよびiOSではCore Audio対応機器として認識されるので、特別なドライバは不要。Windows環境では、低レイテンシーの「iRig ASIO Driver for Windows」をドライバーとして利用する。

購入後、IK Multimediaアカウントでユーザー登録を済ませると、数万円相当のソフトウェア、アプリの特典がプレゼントされる。Mac/PCにはストンプ、アンプ、キャビネットなど約80種類のギア・モデルが収録された「AmpliTube 5 SE」(€149.99相当)、200種類のプレミアムTone Model、ToneNETでユーザーTone Modelを無制限にダウンロードする権限が付与される「TONEX SE」(€149.99相当)と「iRig ASIO Driver for Windows」が、iPhone、iPadには、AppStoreにて無料でダウンロードした「AmpliTube CS」で17種のストンプ、8種のアンプなど有償版同等のモデルをアンロックする「Essentials Bundle for AmpliTube CS」(3,500円相当)、TONEXアプリで200種類のプレミアムTone Modelを利用可能にする「TONEX SE」(22,000円相当)がIK Product Managerにて提供される。