ウクライナ発のアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』(9月22日公開)で吹き替え声優を務めたお笑いコンビ・NON STYLE(石田明、井上裕介)のコメント動画がこのほど公開された。
ウクライナ制作のアニメーション映画として、日本初の映画館での上映作品となる本作は、騎士に憧れている俳優ルスランと王女ミラの身分違いの恋、そして2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿を描くファンタジー・ラブストーリー。全国規模の劇場公開と日本語吹替版の制作を目指して開始したクラウドファンディングでは、約700人もの人々の賛同を得ることができ約950万円の資金が集まった。
そして「少しでも日本の映画業界から出来ることを」という想いを共にし、日本語吹替版で主人公・ルスラン役に抜擢されたのは、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生したグローバルボーイズグループ・INIのメンバー高塚大夢。声優初挑戦でありながら、愛するミラを救うために不器用でも困難に立ち向かう主人公・ルスランを等身大に演じている。また、ヒロインである王女ミラを演じるのは、『推しの子』で主要キャストのひとり・星野アイ役を演じて現在話題沸騰中の高橋李依。悪の魔法使い・チェルノモールに攫われてしまうも、ただ助けを待つだけではない強さを兼ね備えたヒロインに相応しい、力強くイキイキとした声を吹き込んでいる。また、主演の2人を取り巻く個性豊かなキャラクターの吹替を、岡本信彦、多田野曜平、森久保祥太郎、NON STYLE、別所哲也などが担当している。
本作で、冒険したい一心で城を飛び出したヒロイン・ミラを襲う街の悪党コンビの声を担当したNON STYLEの2人。キラリと光る金歯が自慢の金歯男を井上、頭の上の大きな兜で威嚇する兜男を石田が演じている。コンビでアニメーション作品の吹き替えを担当するのは本作が初挑戦となる。
このたび公開された動画では、2人が揃って登場。吹き替えに挑戦した感想を語るかと思いきや、なぜか井上と対談できることを「光栄です」と石田がコメント。すかさず井上が「ちょっと何を言うてんの?」と突っ込むものの、「声優業界で大活躍されている井上先生」と、井上を讃えあげ、大御所声優と新人声優のようなやり取りが交わされている。
吹き替えについては、石田が、井上が演じた金歯男が蹴られて自慢の金歯が飛んでいくシーンについて「あのシーンは井上先生じゃないと表現できないですよね」と絶賛(?)。一方で、自身の演技については「僕の演じ方が甘いせいで、兜が見えないんじゃないか」と悔しがっており、そんな石田を、井上が「大丈夫や、映像から消えることはないから」とフォロー。まるで漫才のネタのような掛け合いをしながら、「一生懸命声を当てさせていただきました」と井上が締め括った。
また、動画の最後には、“井上先生”を気遣っているかと思いきや、突如“素”の態度に戻る、撮影後の石田の姿も収められている。普段から阿吽の呼吸でボケとツッコミを交わしているNON STYLEの2人だからこその、劇中での息ぴったりな“悪党コンビ”の演技に注目だ。
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