X(旧Twitter)のプライバシーポリシーが一部改定され、プライベート情報を除くユーザーの公開データをAIモデルのトレーニングに使用する方針を盛り込んだ新しいプライバシーポリシーが、今月9月29日に発行されることが明らかとなった。海外メディアなどが報じた。ネットでは「明言するだけマシなんじゃない」「ロクでもないAIが爆誕する予感」などと話題となっている。
9月29日に発行されるXの新しいプライバシーポリシーの条項2.1では、「本ポリシーで概説されている目的のため、当社が収集した情報や一般公開された情報を、機械学習または人工知能モデルのトレーニングに使用することがあります」と記載されている。ただし、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏によると「公開データのみであり、DMやプライベートな情報は対象ではない」とのこと。
Just public data, not DMs or anything private
— Elon Musk (@elonmusk) August 31, 2023
ちなみに、この条項における「人工知能モデル」が何を指しているかは、記事掲載時点で明らかとなっていない。しかし、先日マスク氏は、新AIモデル「TruthGPT」を開発するための企業と思われるAI企業・xAIを設立しており、xAI社のサイトでは「X社やTeslaといったほかのマスク氏の企業とも密接に連携していく」と記載されているので、もしかしたらマスク氏は、XをxAI社のデータ源として利用するつもりなのかもしれない。
なお、この新しいプライバシーポリシーではほかにも変更点があり、新たにユーザーの「生体情報」や「学歴や職歴」なども収集されるようだ。条項1.1において「ユーザーの同意に基づき、当社は安全およびセキュリティの確保や、身元確認を目的にユーザーの生体情報の収集や使用を行うことがあります」と、「ユーザーに有望な仕事を紹介したり、ユーザーが求人に応募した場合に、その求人元の潜在的な雇用主と当該ユーザーに関する情報を共有したり、雇用主が有望な候補者を見つけられるようにしたり、ユーザーにより関連性の高い広告を表示したりするために、ユーザーの個人情報(職歴、学歴、仕事に関する希望、スキルおよび能力、求職活動および内定などに関する情報)を収集して使用することがあります」と記載されている。
ネット上では「情報の収集がどんどん進んでるな」「明言するだけマシなんじゃないかね、普通に考えると他団体にとっくに無断でデータ使われてると思うし」「イーロン・マスク氏は本当に未来を変える気なんだな」「プライベート情報の安全が気になる...」「これは利用者がどこまで許容できるかの問題だね」「人類の恥部といっても過言ではない情報なんか学習して大丈夫なんか?」「人類の恥部といっても過言ではない情報なんか学習して大丈夫なんか?」「このAIが最終的に人類に絶望して滅ぼそうとすると思う」「きっと、ロクでもないAIが爆誕してしまう予感がする...」「イラストを投稿すると学習に利用される?」などの声が寄せられた。