oricon MEは9月1日、「スマホ決済サービス」についての満足度調査の結果を「オリコン顧客満足度」公式サイト内にて発表した。調査は4月26日〜5月12日、「1週間に1回以上、スマホ決済サービスを利用した人」「1カ月以上継続利用した人」に該当する18歳〜84歳の男女4,396人を対象に行われた。
まず、総合での1位は「モバイルSuica(東日本旅客鉄道)」となった。同社は、全6つある評価項目のうち、今回初の発表となる「決済のしやすさ」で1位となり、得点は80点台であった。「アプリの使いやすさ」においても「楽天Edy(スマートフォン非接触決済)(楽天Edy)」と同点で1位となっている。
男女別では、男性では単独で、「女性」では「楽天ペイ(楽天ペイメント)」と並んで1位に。年代別では、40代では「PayPay(PayPay)」と並んで、50代では単独で1位となっている。
そのほか、評価項目別ランキング、部門別の男女別、年代別ランキングをそれぞれ見てみると、総合2位の「PayPay」が2項目(「キャンペーン・ポイント」「サポート体制」)、10代・20代、30代、40代で1位を獲得している。総合3位の「楽天ペイ」は1項目(「機能の充実さ」)、女性、60代以上で1位となった。
また、同時に実施したスマホ決済サービスの利用実態についての調査では、年代比率に大きな偏りは見られなかった。
スマホ決済サービス利用者に対して、今年4月から始まった給与デジタル払い(銀行口座への振込ではなく、決済アプリや電子マネーで、給与を受け取ることができる仕組み)についても尋ねてみると、「利用したい」「どちらかというと利用したい」の回答が計16%という結果となった。
職業別で見ると、学生が最も積極的で43%、自由業・フリーランスが最も消極的で10%となっている。
「どちらともいえない」「あまり利用したくない」「利用したくない」と答えた人に、最も不安に感じる点を聞いてみると、「通信障害による利用停止(通信障害)」が29%で最多となり、「現金化の方法がよくわからない(現金化の方法)」が24%で次いだ。
災害時の備えとして大事だと思うことを尋ねたところ、「モバイルバッテリーの携帯」が56%で最多であった。決済方法に着目すると、「現金・小銭」が50%と多くの回答があった一方で、「スマホ決済アプリのチャージ」は16%、「複数のスマホ決済アプリへの登録」は9%とスマホ決済サービス関連は低い結果となった。