パナソニックは、9月3日の秋の「睡眠の日」にあわせ、2023年20~50代の女性500名を対象に、7月20日~24日に「睡眠前の準備」に関する調査をインターネットにて行なった。
「睡眠の日」は、睡眠についての正しい知識の普及と国民の健康増進への寄与を目的に、睡眠健康推進機構が日本睡眠学会との協力によって制定したもので、3月18日を春の「睡眠の日」、9月3日を秋の「睡眠の日」と定めている。
今回の調査では、「寝る前の行動」に注目して、回答者のグループ分けを実施。「睡眠前の準備」にこだわっている人(「こだわり有り」のグループ: n=250)と、こだわっていない人(「こだわり無し」のグループ: n=250)に分けて、違いを比較した。
その結果、睡眠前の準備にこだわっているかどうかによって、“元気度”に差があることが判明。「こだわり有り」のグループでは「朝から元気に動けている」と思う人が62.0%にのぼっているのに対して、「こだわり無し」のグループで同じ回答をした人は46.4%にとどまり、実に15.6ポイントもの差が生じている。
また、「毎日元気に動けている」と思う人の割合も、「こだわり有り」のグループでは65.2%、「こだわり無し」のグループでは51.2%で、14.0ポイントの差がみられた。睡眠前の準備にこだわっている人は、こだわっていない人に比べて、“朝の元気度”や“毎日の元気度”が高い傾向があると言えそうだ。
そこで、あらためて「睡眠前の時間を充実させる(睡眠前の準備にこだわる)ことで、翌日の“元気度”には違いがでると思いますか? 」と聞いたところ、「こだわり有り」のグループでは93.6%、「こだわり無し」のグループでも81.6%が「そう思う」と回答する結果に。どちらのグループも、大多数の人が「睡眠前の時間を充実させることで、翌日を元気に過ごせる」という認識を持っていることがわかる。
それでは、「こだわり無し」のグループの人たちは、なぜ睡眠前の準備にこだわらないままでいるのだろうか。「こだわり無し」のグループのうち、前問で「毎日元気に動けていると思わない」と答えた方(n=122)に、「睡眠前の準備にこだわっていない(こだわれていない)理由」を聞いたところ、「気持ちの余裕がない」(45.9%)、「時間の余裕がない」(37.7%)という回答が多い結果になった。睡眠前の準備にこだわりたいけれども、気持ちや時間にゆとりがない人が多いようだ。
また、具体的な声としても、「子育てと仕事が忙しくて気絶するように寝ている」(35歳)、「子どもの授乳をしながらうとうとしてしまい、終わったらそのままベッドに倒れて寝てしまう」(34歳)、「仕事が終わると疲れて動けなくなり、それ以外のことがおろそかになってしまう」(26歳)などの回答がみられている。
こうした結果からは、元気度が低い人たちは、「元気がなく、寝る前に何かするゆとりもない」→「睡眠前の準備がおろそかなまま、倒れこむように寝ている」→「睡眠前の準備にこだわれていないから、元気度が低いまま」という負のスパイラルに陥っている可能性があると考えられる。
それでは、本来はどのような睡眠前の準備をするのが良いのだろうか。「睡眠前の時間の充実につながると思う行動」を聞くと、「マッサージ・ストレッチをする」が61.8%でトップに。続く、「リラックスできる音楽を聴く」(47.0%)、「アロマなどで香りを楽しむ」(37.2%)、「リラックスできる飲み物を楽しむ」(30.8%)、「ヨガをする」(22.2%)などを大きく上回った。
また、「こだわり有り」のグループに、「普段、寝る前におこなっていること」を聞いた質問でも、「マッサージ・ストレッチ」の回答が最多(53.6%)となっている。