無線LANビジネス推進連絡会(Wi-Biz)、電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルは、災害用統一SSID「00000JAPAN」を携帯各社の大規模通信障害発生時にも開放すると発表した。

  • 「00000JAPAN」を災害以外の通信障害発生時にも提供

    「00000JAPAN」を災害以外の通信障害発生時にも提供

公衆無線LANサービスを提供する各社は、大規模な自然災害などが起きた際には「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)という統一SSIDを有効化し、情報収集や安否確認のための通信手段を自社ユーザーに限らず広く無料開放する取り決めを交わしている。

取り組みを主導しているWi-Bizでは携帯各社からの要望を受けて、近年その重要性が増すとともに影響範囲が深刻化している携帯電話網の通信障害が起きた際にも00000JAPANを運用できるよう、ガイドライン改定などの準備を進めてきた。

9月4日以降、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天回線のいずれかで大規模な通信障害が発生した場合には、必要に応じて災害時と同様に00000JAPANが無料開放される。

なお、00000JAPANはその性質上、緊急時の利便性の確保を優先するために通信の暗号化を行わない。災害・通信障害のどちらのケースでも、個人情報の取り扱いなどを伴う通信には使わないよう案内している。