変態は眠らない。暑い日はまだ続きそうだが、日没は随分と早まってきた。日照時間が短くなる=変態野郎の活動時間が長くなる=睡眠時間が減る、という理屈である。
ということで、最低限の対策はしておこう。夏休みが明け、中には新天地で生活をスタートさせた人も多いはず。だからこそ今一度、アプリを上手に活用したリスク回避術を確認しておいてほしい。
今回は「Yahoo! マップ」内で使用できる「防犯マップ」をご紹介。iOS版が8月にアップデートし(Android版は9月中旬予定)、さらに使いやすくなったその中身を見てみよう。
散策でも旅行でも超頼れる! 使わないと損する「Yahoo! マップ」
もともとYahoo! JAPANの地図サービスとして1998年に登場した、Yahoo!地図情報。Yahoo! マップになった今もアップデートを重ね、現在はスマホアプリとしても非常に優秀。目的地までのナビはもちろん、パノラマ地図の表示機能(iOS版)や、施設にカメラをかざすだけで目の前の施設の詳細情報がわかる新機能「かざす検索」なども実装(現在はAndroid版のみ)。
慣れない街や旅行先では、ディープな場所や隠れた名店、地元ならではのおすすめ情報などまで一覧できる「テーママップ」が役に立つ。地域ごとに「ラーメンマップ」や「花火マップ」、「フードフェスマップ」、「EV充電スポットマップ」など、バラエティに富んだ地図情報が詰まっている。
絞り込み機能も非常に優秀で、例えばラーメンマップの場合は「24時以降も営業」「子供イスあり」「自家製麺」「二郎系」「家系」「無化調」といった"特徴"を選ぶことができるだけでなく、「豚骨醤油」「醤油」「塩」「味噌」「豚骨」「魚介豚骨」「塩豚骨」「煮干し」「鶏白湯」などなど、"味・ジャンル"で絞り込むこともできる。「塩豚骨」までカバーしているとは、どうやらエンジニアの中には相当なラーメン好きがいるらしい。
アップデートとした「防犯マップ」の使い方
話を変態の件に戻すが、実はこのYahoo! マップには「防犯マップ」という機能も備わっている。
詳細は以前の記事(https://news.mynavi.jp/article/20201225-1607173/)で確認いただきたいが、ニュースではあまり大々的に取り上げられないような、地域の不審者情報などをYahoo! マップ上で確認できる機能で、自宅周辺で発生した不審者に関する情報などもプッシュ通知でお知らせしてくれたりもする。
使い方も簡単で、Yahoo! マップ上で「防犯マップ」を開き、情報を取得したい地域を表示したうえで「このエリアで検索」を押すと、不審者情報などを示すアイコンがズラリと並ぶという仕組みである。
アイコンをクリックすると、その場所で発生した不審者による迷惑や犯罪行為の詳細情報を確認できる。やはり変態的な事件は夕方から朝方にかけて多く発生していることがわかる。
今回のアップデートでは、「新着表示」「アイコン下にラベル表示」などの機能が追加された。
「新着表示」は、"24時間以内"に更新された情報のみに絞り込む機能である。これまでも1週間以内、1カ月以内、1年以内、全期間から選ぶことができたが、「新着表示」の追加によって、よりフレッシュな情報だけを選ぶことができるようになった。
「アイコン下にラベル表示」は機能の追加というよりもデザインの変更で、情報のジャンルがアイコンの下にラベリングされるようになり、情報が一目でわかりやすくなった。
また、自宅登録ボタンのユーザーインターフェースが変更され、自宅登録すると「自宅付近」表示ボタンに切り替わり、どこにいても自宅周辺の状況がすぐに確認できるようなアップデートも加えられた。
アップデートのキッカケについて、Yahoo!マップのプロジェクトマネージャー・鈴木宏一さんは「新型コロナが5類に移行し、お出かけする機会が増えてきたと思うので、ぜひ防犯に役立ててほしいと思います」と話す。
「まずは実際にアプリを使い、ご自身の周辺でどういう事件が起きているかを把握していただきたいと思います。自宅の場所を登録をして周辺情報を見たり、通勤経路や通学経路の情報を見たりすることで、『意外に身近なところで事件が起きているんだな』という発見があるかもしれません」(鈴木さん)
サービスマネージャーの水谷真樹さんは、「自治体なども防犯情報を発信していますが、自治体同士で常に連携を取っているわけではないので、隣の自治体の情報はなかなか届きません。不審者や犯罪者は各自治体に留まらないので、ぜひ『防犯マップ』でシームレスに情報を把握してほしい」と話し、「特に、日常で使っているルートを変えるようなときは、ぜひ事前に利用してみてください」と語った。
「防犯マップ」がアップデートしたように、ユーザー側も防犯意識をアップデートさせておこう。リアルに変態はそのへんをほっつき歩いているので。