『LIFULL 介護』を運営するLIFULL seniorは、家族や親族とどこまで老後についてのことを話し合っているかについてのアンケート調査結果を8月30日に発表した。調査は2023年7月4日〜7月7日の期間、全国の20歳〜79歳の男女52,229名を対象に行われた。
はじめに、身近な人が老人ホームに「入居していない」人を対象に、家族(配偶者や親、子、きょうだいなど)とどんな老後のトピックを話し合ったことがあるかを調査。すると、70%近くが「当てはまるものはない」と回答した。
世代別で見ると、20代で77.6%、30代で75.2%、40代で71.0%と、40代までは全体の68.8%より高い数字になっている。一方50代を超えると68%よりも減少。50代で65.5%、60代は60.4%、70代で53.6%となった。
話し合ったトピックの中では「お墓について」が16.6%で最多となっており、次いで「遺産について」が10.7%、「延命治療や終末期に受けたいケアについて」が10.6%と続いた。
次に、家族・親族など身近な人が介護施設に入居した人、そうでない人で、家族とどこまで老後のトピックについて話し合うかを比較。周囲の人が介護施設に入居していると老後の話題はぐっと身近になり、7項目中4項目で20%を超える結果になった。
話題については「老人ホームについて」が最多で23.2%となり、次いで「お墓について」(21.1%)、「遺産について」(20.9%)と続く結果に。
「老人ホームについて」をのぞき、特に上昇したのは「受けたい介護について」(14.5%上昇)と「遺品整理」(11%上昇)、「認知症になった場合」(10.1%上昇)だった。
また、60代以上に絞って、男女別で老後について話しているトピックを比較すると、女性の方が老後について話している傾向が見られ、7項目中6項目で男性を上回る結果となった。
「お墓」は70代女性で30.4%が、「延命治療」は70代女性で24.9%が話したことがあると回答しており、関心が高いことがうかがえる。一方で、60代男性のが64.3%は、話し合ったことがある老後のトピックについて「当てはまるものがない」と回答した。