約束を破られると、約束を破られた側は傷つき、迷惑を被ります。それでも約束を破る人がいるのはなぜなのでしょう。
本記事では約束を破る人の共通点や、約束を破り続けると周囲からどう思われるかを紹介。約束を守らない人に対する対処法もまとめました。
約束を守らない人の心理・特徴とは
なぜ、約束を守らない人はいるのでしょうか。約束を守らない人に共通してよく見られる心理や特徴を見ていきましょう。
他人を軽視している
約束を守らない人は他人を軽視していることが多いと言えます。自分勝手な性格とも言えるでしょう。
約束を守らない人は、相手の時間や都合を尊重していません。自分の都合や気分を優先する自分勝手な一面があり、これが約束を守らない行動につながります。
約束を守る気がない
約束を守らない人は、約束をした時点で守る気がない恐れがあります。約束に対して、認識のズレがあるのでしょう。
多くの人は「◯月◯日に会おう」と約束すれば、他のスケジュールが入らないように調整しますね。その日程で会えるよう準備を進めます。
一方で約束を守らない人は「◯月◯日に会おう」という誘いに対し「分かった」と返事をしても、「会う」と約束したつもりではない、または、約束しても破ってもいいと考えています。「行けたら行けばいいか」程度に考えているのです。
責任感がない
約束を守らない人は、責任感が薄い人が多いでしょう。
任されたことを勝手にやめてしまったり、任せられたこと自体を忘れてしまったりと、最後までやり遂げられないことがほとんどです。
そのため、友人との約束も「行かなければならない」という責任感はありません。「別に守らなくてもいいだろう」「私が行かなくても平気だろう」と判断し、ドタキャンしたり、予定自体を忘れてしまったりします。
ごまかす、うそをつく
約束を守らない人の多くは、なぜ約束を守らなかったのか尋ねるとごまかします。または自分を正当化します。
「急に仕事の予定が入った」「親が家に突然訪ねてきた」など、本当は寝坊やうっかり忘れが理由でも、それらしいうその理由を並べるでしょう。その上で、「自分は悪くない」と正当化します。
この人たちはごまかすことを悪いことだと思っていません。うその理由を並べ、真実を隠す行動が見られます。
基本的にその場をしのげたらいいと思っています。一度注意しても、繰り返し約束を破ります。同じようなけんかが起こり、付き合っている側が疲弊してしまう可能性があるでしょう。
罪悪感を抱かない
約束を破ることに対して、多くの人は罪悪感を抱きます。
「約束を破ったら相手に迷惑を掛ける」「嫌われてしまうかも」「もう遊びに誘ってもらえないかもしれない」などと感じるため、仮に約束を破ってしまったならば反省し、もう約束を破らないように心掛けます。そもそも約束を破らないよう努力するでしょう。
しかし常習的に約束を破る人は、何度約束を破っても罪悪感を抱きません。
その場しのぎで適当なことを言う
約束を破る人の多くは、たとえ無謀な約束であっても「何とかなるだろう」と安易に考えます。
結果として、無理な約束をして、信頼を失うでしょう。
見栄を張る
約束を破る人には見栄っ張りの人もいます。
「頼りにされたい」「好かれたい」という下心から、自分にできるかを冷静に判断する前に、安請け合いするのです。
例えば、率先して幹事に立候補したにも関わらず、全く準備をする気配がない人が当てはまるでしょう。この場合は約束をした時がやる気のピークです。
結果的に約束を破り、引き受ける前よりも信頼を失っていることに気が付いていません。
計画性がない
約束を破る人の多くは計画性がありません。
約束をする際にスケジュール確認をしなかったり、提出物に関しても、どのくらいで作成できるかといった見通しを立てたりすることなく、適当に約束してしまいます。
問題が起きたとしても「後で解決しよう」と考え、約束の日が来る前に、相手に期限延長の相談や交渉をしません。
守りたいと思っていても守れない
約束を破る人の中には、約束の重要性を理解しているにも関わらず、破る人もいます。
例えば忘れっぽい性格の人や、一つのことに集中しすぎてしまう人は、意図せずに約束を破ってしまうでしょう。
これまでの約束を破る人とは違い、罪悪感や責任感を持ち、守ろうとする意志があります。約束を破られる側としても、罪悪感なく破る人よりは許せるのではないでしょうか。
約束を守らない人が周りから受ける評価
約束を守らない人は、周囲からどのように思われているのでしょうか。周囲からの評価を考えていきましょう。
信頼関係が築けない
約束を守れない人と信頼関係を築けるかと聞かれると、大半の人は「築けない」と答えるでしょう。
約束を破ることは誠実性に欠けます。破られる側にとっては、自分が軽視されている、大切にされていないと感じ、付き合いを控えたいと思うでしょう。
約束を破る人は、何度注意されても言動を改善しないことがほとんどです。そのうち「不誠実な人」「軽薄な人」というイメージが定着する可能性もあります。
仕事を任せられない
信頼関係が築けない人には仕事を任せられません。
信頼できない人に仕事を任せると、大きなリスクが伴います。突然できないと言われたり、期限が迫っているのに手をつけていなかったりするなどの恐れがあるためです。
周囲の人には、ギリギリになって後始末をするというリスクが生じます。それならば、最初から別の人に頼んだり、自分で行ったりした方が、安心で確実です。
またできない約束をすることで、最悪の場合は取引先との信頼関係にも悪影響を及ぼします。トラブルを起こした場合、本人だけではなく会社全体で責任を取らなければなりません。
縁を切ろうか迷う
何度も約束を破られると、付き合っている側は「縁を切った方がいいのか」と迷います。
約束のためにせっかく準備をしても、約束を破られると「この準備はなんだったんだ」「今日の予定がなくなった」という思うとともに、時間を無駄にしたと感じるでしょう。
改善が見られなければ、愛想を尽かされ、縁を切られる可能性があります。
約束を守らない人への対処法・付き合い方
約束を守らない人が友人、知人であれば、縁を切る方法もあります。しかし職場の人間や縁を切れない存在の場合、こちら側が対処するしかありません。
ここからは、約束を守らない人への対処法と付き合い方を紹介します。
期限や時間を早めに設定する
約束を守らない人には、早めに期限や時間を伝えましょう。
例えば、資料の締め切り日を一週間早く伝えます。そうすれば、もし約束の日の時点で作業が進んでいないと分かったら、こちらで巻き取って進められるでしょう。
遅刻の常習犯であれば、13時集合を12時30分集合と伝えることで、その人を待つ時間を減らせます。
早めの設定がバレても、「前回あなたのせいで間に合わなかったから」「いつも私が待っている」と伝えれば分かってくれるはずです。むしろ、こちらの気持ちを理解するきっかけを与えられます。
何度もリマインドする
大切な用事や仕事は、絶対に守ってほしいものです。
その場合は、手間ではありますが、何度もリマインドしましょう。「◯日の資料はどこまで進んでる?」と質問して進捗状況を把握させたり、「◯日楽しみだね」と日付を意識させるよう伝えたりすると、「この日にちは守らなければならない」と意識付けできます。
特に、忘れっぽい人には効果が高いと言えます。積極的にリマインドしていきましょう。
本人に直接注意する
これからも付き合いが続くのであれば、注意も優しさです。周りから「不誠実な人」「軽い人」と思われることは、本人も不本意であるはずです。
約束を破られると相手がどう思うかを伝え、約束を守る重要性を伝えましょう。すぐには改善されないかもしれませんが、モヤモヤとした気持ちで付き合い続けるよりはストレスは少なくなるでしょう。
相手に期待しない
大切な予定や、自分が楽しみにしていた予定であるほど、約束を破られたショックは大きくなります。そのため、期待しすぎることをやめるのも一つの手です。
約束を破りがちな人に対しては、大切な予定への誘いは避け、また複数人で計画を立てます。1人抜けても問題がない状況にすれば、被害を減らせます。
距離を取る、必要最低限の関わりにとどめる
関係性が薄い人であれば、距離を取るという方法もあります。何度注意しても改善されない人に対して距離を取れば、必要最小限の関わりで済みます。
あくまで、「職場の人」「友人の友人」などといった関係にとどめることで、深い関わりを避けて、被害を減らします。
約束を破る人の特徴を知って対処しよう
ビジネスシーンでも、日常生活においても、日々小さな「約束」は何度も発生します。「先方に連絡しておいて」「会議室準備しておいて」「今日みんなで撮った写真、後で共有して」なども約束の一つです。ささいな約束でも、しっかりとこなす人は周囲からの信頼を得やすくなります。
一方で約束を破る人は、自分は大したことじゃないと思っていても、だんだんと孤立してしまいます。
約束を破る人と縁を切れるのならば、自分を守るためにはそれが一番でしょう。しかしどうしても関わらなければならない場合は、期限を早めに伝える、リマインドをするなどの工夫をしてみましょう。