東京メトロは3日、新木場車両基地(江東区)で開催した「有楽町線全線開業35周年×副都心線全線開業15周年」記念撮影会の報道公開を行った。有楽町線・副都心線で活躍中の現役車両10000系・17000系、2022年に引退した7000系の計3編成が展示された。
有楽町線は1988(昭和63)年6月の新富町~新木場間開業にともない、和光市~新木場間の全線が開業。今年、全線開業35周年を迎えた。副都心線は2008(平成20)年6月に渋谷駅までの全線が開業。今年、全線開業15周年を迎えている。
■「有楽町線・副都心線愛」詰め込まれた撮影会に
今回の撮影会について、東京メトロは「これまでのご利用とご愛顧に感謝の気持ちを込めて開催する企画」と説明。はとバスとのコラボレーションも行い、事前に「はとバスツアー」サイトにて申し込む完全予約制での開催となった。新木場駅から会場まで、はとバスによる送迎も行われた。
撮影会では、10000系10111編成と17000系17101編成、7000系7101編成の3編成が並んで展示され、最初に新木場駅側から、続いて東京ヘリポート側から撮影を行った。7000系は東京ヘリポート側の先頭車1両(7101)のみ、有楽町線全線開業当時の帯色を復刻しており、営団地下鉄時代の「S」マークも再現している。
今回、7000系の両先頭車(7101・7001)に有楽町線全線開業35周年および副都心線全線開業15周年のヘッドマークを掲出。東京ヘリポート側の先頭車(7101)に、35年前の新富町~新木場間の開業を祝うヘッドマークも取り付けられ、有楽町線全線開業当時の姿がほぼ再現された。
報道関係者との囲み取材に応じた東京メトロ鉄道本部CX・マーケティング部(需要創出)の板倉良和氏によると、昨年の撮影会で7000系を展示し、反響があったことから、今回の撮影会が企画されたという。会場の新木場車両基地まで交通アクセスに課題があったため、はとバスとコラボし、新木場駅からの送迎を組み込んだツアーとなった。
この日の撮影会は計4回(第1~4部)開催された。1回あたり定員35名として、8月17日14時に募集を開始したが、4時間で完売になったとのこと。なお、他の車両基地で同様の撮影会を行うかどうかについて、「検討しています」とコメントしていた。
今回、はとバスの車両を撮影する時間も設けられた。担当者によれば、撮影会の送迎バスに使用した車両は「この8月に納車したばかり」だという。はとバスと東京メトロが手を携えたことで、より参加しやすい撮影会になったのではないかと感じた。