2023年9月6日に発売されるオープンワールドRPG「Starfield」。SkyrimやFallout 4を手がけたBethesda Game Studiosの新作とあって期待をしている人も多いだろう。Premium Editionは、発売5日前(日本では9月1日午前9時から)のプレイが可能ということで、さっそくNVIDIA最新世代のGPU「GeForce RTX 40シリーズ」でフレームレートを測定していく。本作はAMDと独占的なパートナーシップを結んでいるが、NVIDIAのGPUではどうなのか。
まずは、用意したビデオカードを紹介しよう。現在発売されているRTX 40シリーズをすべてそろえた。
- GeForce RTX 4090:NVIDIA GeForce RTX 4090 Founders Edition
- GeForce RTX 4080:NVIDIA GeForce RTX 4080 Founders Edition
- GeForce RTX 4070 Ti:ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti Trinity OC
- GeForce RTX 4070:NVIDIA GeForce RTX 4070 Founders Edition
- GeForce RTX 4060 Ti(16GB):ASUSTeK ROG Strix GeForce RTX 4060 Ti OC Edition 16GB GDDR6
- GeForce RTX 4060 Ti(8GB):NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti Founders Edition
- GeForce RTX 4060:MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC
検証環境は以下の通りだ。CPUのパワーリミットは無制限に設定。ドライバは「Game Ready 537.13」を使用している。
【検証環境】 | |
CPU | Intel Core i9-13900K(24コア32スレッド) |
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マザーボード | MSI MPG Z790 CARBON WIFI(Intel Z790) |
メモリ | Micron Crucial DDR5 Pro CP2K16G56C46U5(PC5-44800 DDR5 SDRAM 16GB×2) |
システムSSD | Western Digital WD_BLACK SN850 NVMe WDS200T1X0E-00AFY0(PCI Express 4.0 x4、2TB) |
CPUクーラー | Corsair iCUE H150i RGB PRO XT(簡易水冷、36cmクラス) |
電源 | Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold) |
OS | Windows 11 Pro(22H2) |
テスト方法は、ジェミンソンのロッジ周辺の一定コースを60秒移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。グラフィックのプリセットを最上位の「ウルトラ」に設定した上で、まずはアップスケーリングをオフにして測定してみよう。
推奨GPUがAMD Radeon RX 6800 XTまたは NVIDIA GeForce RTX 2080以上とかなり高い性能を求めるだけあって、最高画質設定だと描画負荷はかなり重い。4Kで平均60fps以上に到達できるのは、RTX 4090だけだ。WQHDでもRTX 4070 Ti以上、フルHDでもRTX 4070以上が必要と最高画質で快適にプレイしたいと考えるなら、アッパーミドル以上のGPUが必要と言える。
ちなみに、使用されるビデオメモリ量だがRTX 4090でチェックしたところ今回のテスト時ではフルHDで6.44GB、WQHDで6.75GB、4Kで7.49GBと思ったよりも多くなかった。
続いて、描画負荷を軽減するアップスケーラーの「FSR 2」を有効にした場合のフレームレートもチェックする。ダイナミックレゾリューションはオフ、解像度のレンダリングスケールは75%で、フレームレートの測定方法は上記と同じだ。
FSR 2を有効にしても驚くようなフレームレート向上は見られなかった。それでもRTX 4080が4Kで平均60fpsに到達できている。RTX 4060 Ti以下で平均60fpsに到達するには、FSR 2を有効にしつつ、もう少し画質の設定を下げる必要がある。描画負荷はかなりの高さと言ってよいだろう。
Bethesda Game Studiosが25年ぶりに投入する完全新規タイトルということで期待している人も多いだろう。これを機会にビデオカードの新調を考えている人の参考になればと思う。