令和仮面ライダーシリーズ第5作『仮面ライダーガッチャード』は、異なる組み合わせによって「金」を生み出そうとする技術=錬金術をモチーフとした仮面ライダーが活躍する物語。主人公・一ノ瀬宝太郎(演:本島純政)は明るく元気な普通の高校生であると同時に「錬金アカデミー」で錬金術師になるための勉強を行うのだという。
『仮面ライダーガッチャード』単独キャストインタビュー、今回は本作のヒロインを務める九堂りんね役・松本麗世が登場。宝太郎のクラスメイトで成績優秀、品行方正な深窓の令嬢でありながら、学校の地下に隠された「錬金アカデミー」に通う錬金術師でもあるりんね。ファンタジックな錬金アカデミーのユニフォームを身にまとい、聡明さと意志の強さを兼ねそなえた表情を見せる松本に、『仮面ライダー』シリーズへの強い憧れや、りんね役にかける意気込みを尋ねた。
兄妹そろって仮面ライダーが大好き
――松本さんは幼少時代、『仮面ライダー』シリーズを観ていたことがありましたか。
私には兄が2人いて、小さいころは兄妹そろって仮面ライダーが大好きでした。変身ベルトの玩具で遊んだり、ライダーごっこをしていたのもいい思い出です。だんだん兄たちの興味が他に移っていったあとも、私だけライダーを観ていたんです(笑)。
――特に好きだったライダーがいれば、ぜひ教えてください。
『仮面ライダーオーズ/〇〇〇』(2010年)にアンクっていましたよね。右手だけのキャラクター。アンクが大好きで、特にアンクが力を貸してオーズがパワーアップした最終形態(タジャドルコンボ)がすごくカッコよくて、心に残っています。
――『仮面ライダーガッチャード』のレギュラーが決まったときは、ご自身はもちろんのこと、お兄さんたちも喜ばれたでしょう。
オーディションを受ける時点で「ぜったい出たい!」と強く思っていたので、決まったとお知らせがあったときは嬉しかったです。役が決まったよと最初に伝えたのは両親で、その後、兄たちに電話しました。2人とも「よかったね!」「すごいじゃん」と、すごく喜んでくれました。
「私はりんねだから強いんだ」
――オーディションで松本さんはどんなアピールをしようと思われましたか。
とにかく1人でも多くの方に、これが私です、松本麗世ですと存在を覚えていただきたいと思いましたし、恥ずかしさを忘れて、これまでいろんなレッスンを受けて努力をしてきたことを思い出し、とにかく自分の力を出し切ることを第一に考えました。演技の審査では、自分の特技や特長を披露するということはなかったのですが、目の力や声の大きさを意識した演技を心がけました。台本を読むと、りんねはどんな局面にあっても自分が言うべきことはズバズバと言う性格だと思いました。私ならそれほど強く言えないところでも、りんねならこう言うだろうと思い、「私はりんねだから強いんだ」と思い込みながら演技をしました。
――松本さんから見たりんねはどんな女の子ですか。
ルールをしっかり守る、優等生のイメージです。目の前でルールに反することをしている人には、ちゃんと「ここがいけない」と指摘が出来る女の子。なかなかできないことですが、りんねはそこをちゃんと言う人なんですね。