俳優の大谷亮平が2日、都内のスタジオで行われた日本テレビのドラマ『秘密を持った少年たち』(10月6日スタート、毎週金曜24:30~ ※初回は24:40~)の制作発表会見に出席。初めての経験だという吸血シーンの撮影を振り返った。
今作は、人を襲ってその血を吸う「夜行(やこう)」になってしまった少年と少女の残酷な運命を、ジャパニーズホラーの名匠・中田秀夫監督が描く“エロティックサスペンス”。オーディション番組『0年0組 -アヴちゃんの教室-』で誕生した龍宮城の佐藤海音が、夜行になった主人公・光石玲矢を、その他の6人(西田至、米尾賢人、冨田侑暉、竹内黎、 伊藤圭吾、齋木春空)は、夜行であり、バンド「404 not found」のメンバーを演じる。大原優乃は玲矢の幼なじみ・吉野ユキ役、そして大谷は秘密を抱える予備校講師・隆介役だ。
大谷は「この現場、本当に脱がすんですよ。1回映ってないときも『視線に入るんで、演技のために脱いでください』って言われて。まあ、気持ちいいもんですよ(笑)」とご満悦の様子で、中田監督は「大谷さんが背中をあらわにされたときに、『ああ、広い背中だなあ。この背中についていこうと思いました」と、強く信頼を寄せたそう。
また、大谷は「血を吸ったりもするんですよね。吸ったことないし、何に近いかなとか、人の血を吸うというのはどういう感情かなとか研究しながら真面目にやってたんですけど、すごい笑ってました。冷静になるとちょっとだけ“何やってるんだろう?”って感情になるんです」と難しいシーンを振り返り、「実際噛むわけにもいかないので、画的にどうなってるのか僕らも分からないから、非常に楽しみな部分ではあります」と完成映像に期待。
この“血を吸う”シーンについて、さらに深掘りすると、大谷は「やっぱり相手によるんです。いくら感情を込めても、味の感覚は全くないんですけど、誰と今やり合ってるんだという肌感がかなり大事ですね」とのことで、その感覚はキスシーンにも近いものがあるそうだ。
佐藤も「人によって違うっていうのはあります。ユキと血を求め合うシーンがあって、それは求愛という意味もある行動なので、ただ喉が渇いてそこらへんの人の血を吸うってこととは違った吸い方と、見せ方というのがあるんです。血の吸い方の使い分けは、撮影の中で勉強しながら頑張りました」と回想。
大原は「私も吸血するシーンを撮らせていただいたんですけど、そのシーンになると特殊メイクで首元から頬にかけて血管が浮かび上がったり、眼球の色が変わったり、画的にもガラッと変わるんです。そこは、芝居のスイッチも切り替えて、狂気的だけど美しく見えるように演じさせていただいております」と予告した。