京浜急行電鉄は、鉄道業界初という引退した鉄道車両の部品を利活用したリノベーション分譲マンション「プライムフィット横浜富岡」(横浜市)のエントリー受付を開始したと発表した。

  • 京急電鉄の車両の座席シート

「プライムフィット」は京急グループの住宅ブランド「PRIME」のリノベーション事業として2018年にスタート。今回の物件は第2弾となる。築28年の企業社宅1棟をリノベーションし、住戸内の老朽化した給排水管を更新し、断熱性能を強化するなどの機能更新を行った上で、分譲マンションとして販売する。

引退した鉄道車両の部品は共用部に使用。新たに設けた共用部の集会スペースとワークスペースのソファに引退車両の座席を使用するとともに、荷物を置く「網棚」を活用した飾り棚を設置する。ワークスペースの入室表示に「車側灯」、マンションの階数表示に「車両番号銘板」を使用する。

  • メンテナンスとクリーニングを行い、マンション共用部に活用する

  • マンション内のワークスペースイメージ

「プライムフィット横浜富岡」は鉄筋コンクリート造6階建て、64戸。間取りは1LDK~3LDK。2024年2月から販売し、同年3月から引渡しを開始する。