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【この記事のエキスパート】
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター:たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。
学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。
家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。
現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。
PCやPS5、Switchなどで快適にゲームを楽しめるゲーミングヘッドセット。本記事では、ユーザー・エキスパート・編集部が選ぶコスパに優れた安いゲーミングヘッドセットのおすすめ商品と選び方を紹介します。有線・ワイヤレスや、イヤホン・オーバーヘッド、マイク付き、サラウンド対応などの製品を厳選!
安いゲーミングヘッドセットの選び方
まずは安いゲーミングヘッドセットを選ぶうえで重要なポイントについて解説します。
【1】5,000円以下なら「有線接続」が主流
【2】安くても「サラウンド」対応がおすすめ
【3】「マイク」はミュート付きが便利
【4】装着方法で選ぶ
これらのポイントを押さえて、自分の用途に合う製品を選びましょう。
【1】5,000円以下なら「有線接続」が主流
5,000円以下、前後のゲーミングヘッドセットであれば、接続は基本的に有線接続になります。5,000円程度でも無線接続の製品もゼロではありませんが、その他の機能が絞られていたり音質が悪くボイスチャットで相手と意思疎通が取れなかったりとあまり期待はできません。
安いゲーミングヘッドセットでは有線接続を選ぶのがポイントと言えます。
有線
有線接続は接続する機器を選ばず汎用性が高いのがメリット。接続も端子と接続するだけなので簡単と言えます。ただし、コードの取り回しを考えなければいけません。コードを引っ掛けてしまわないように注意!
また、有線接続とひと口に言っても、端子には3.5mmのピンジャック接続とUSB接続の2通りがあります。たとえばSwitchに使用するのであれば基本的にピンジャックでの接続になりますが、PSであれば手元のコントローラーに接続するならピンジャック、本体に接続するならUSBとどちらでも対応が可能です。使いたい機器に合わせて選ぶようにしましょう。
無線・ワイヤレス
無線接続の最大のメリットはなんといってもコードがないため、配置や使用環境に自由が利くという点です。長時間のゲームプレイでラクな体勢に動いても、距離が足りないという心配もありません。ただし、バッテリーに充電をしなければならず、機種によっては初期設定が必要になります。
無線接続はUSBのドングルを接続機器に挿して使用する方式と、Bluetooth接続の方式が主流です。前者であればUSB端子がある機器専用、後者はBluetooth接続ができる機器が対象になります。USBでの無線接続は安定感があるもののUSBの端子を一つ使用してしまう、Bluetooth接続は手軽にできるものの、接続がUSBに比べて不安定なのと設定が必要になる場合があるのが難点です。
ただ、この記事で紹介する5,000円前後の製品では、ワイヤレス対応がかなり少ないのでご参考程度に。
【2】安くても「サラウンド」対応がおすすめ
対人ゲームのプレイを主に考えている人は、サラウンド機能に着目しましょう。FPSやTPS、MOBAなどにおいて音の定位は重要な要素で、定位がしっかりしていればどちらから音が聞こえているかを瞬時に判断することができ、試合で優位に立つことができます。
5,000円程度のゲーミングヘッドセットの多くは、擬似的に複数のスピーカーを鳴り分けてこの定位をよりはっきりさせて音を聞き取りやすくしてくれる機能になっており、サラウンド機能の有無で音の方向の知覚に雲泥の差が出ます。対人ゲームをしっかりプレイしたい人は必ずチェックしましょう。
【3】「マイク」はミュート付きが便利
ゲーミングヘッドセットを使う主な理由の一つにボイスチャットでのコミュニケーションがありますが、本体のスイッチなどで瞬時にマイクミュートを切り替えられるモデルは便利です。
たとえば、FPSでの緊迫した場面でくしゃみが出てしまったり同居人の音が後ろから入ってしまったりすると自分だけでなく仲間にも迷惑がかかります。ボイチャ相手に環境音を聞かせるのは不快指数も高く、不用意に個人情報を晒してしまうリスクに繋がるケースも。
不特定多数の人とボイスチャットでコミュニケーションを取ることが多い人は、そういったトラブルや事故を避けるためにもパッとミュートを入れられる製品を選ぶといいでしょう。
【4】装着方法で選ぶ
長時間装着して使用することが多いゲーミングヘッドセットは、着け心地や装着方法も重要です。主に2種類の装着方法が主流です。
「オーバーヘッド型」なら、軽量で快適に装着できるものを
オーバーヘッド型は一般的なヘッドホンの形をしたタイプのヘッドセットです。頭の上から両耳を挟み込むようにして装着します。イヤホン型に比べて周囲の音の影響を受けにくいので、ゲームへの没入感が高まる点と、小さい音でも聞き逃しづらい密閉感が主な利点。
ただし、イヤホン型と比べると圧迫感が大きいため、長時間使用すると疲れてしまったり頭痛の原因になったりしてしまう場合も。家電量販店やPCショップなどで実際に試着してみるのもアリ!
「イヤホン型」なら、カナル型が主流
イヤホン型は耳穴にはめて使用するタイプで、一般的な通勤通学時などで使用されることも多い形式です。オーバーヘッド型より小型で持ち運びや収納がしやすく、サッと取り出して使えるのがメリット。
ただ、安いゲーミングヘッドセットの範疇でいくとオーバーヘッド型よりも音への没入感が低く、細かい音は聞き落としてしまうということもあるため、ボイスチャットなど細かい音が聞き取れなくてもさほど問題がない人におすすめです。
おすすめのメーカー
ここではゲーミングヘッドセットのおすすめメーカーを紹介していきます。
Logicool(ロジクール)
ロジクールは1981年にスイスで設立されたPC周辺機器メーカーで、現在はゲーミングブランドとして国内外のゲーミングシーンで支持を得ており、多数のプロゲーマーや公式大会などに使用されています。
「Gシリーズ」「Proシリーズ」の2種類のシリーズを展開しており、ラインナップが豊富なのが特徴。5,000円程度で購入できる安価なモデルも用意されている上に製品トラブルなどに対する電話サポートのレベルも高いため、ゲーミングヘッドセット初心者にも好適なメーカーです。
ELECOM(エレコム)
日本の老舗PC周辺機器メーカーで、外付けのHDDやキーボード、マウスなどが有名です。後進ながらも最近はゲーミングデバイスにも力を入れ始め、ラインナップは随時拡大中。
ゲーミングヘッドセットに関しても3,000円程度で買えるモデルから、ワイヤレスの本格的なモデルまで取り揃えています。
Razer(レイザー)
eスポーツ界隈でロジクールと双璧を成すアメリカのゲーミングデバイスメーカーで、特徴的なロゴと緑を基調としたゲーミングカラーがトレンドマークです。
マウスやスピーカー、キーボードにコントローラーなど、幅広いゲーミングデバイスを取り揃えており、もちろんゲーミングヘッドセットも充実のラインナップ。主に「BLACKSHARKシリーズ」「KRAKENシリーズ」「BARRACUDAシリーズ」の3シリーズを展開しており、こちらも幅広い価格帯で製品を提供しています。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)