俳優の林遣都が1日、大阪・新歌舞伎座にて上演されるカンテレ開局65周年記念公演『音楽劇 浅草キッド』(10月30日〜11月5日)の大阪市内で行われた取材会に出席した。
■林遣都、舞台『音楽劇 浅草キッド』でビートたけし役演じる
本作は、お笑いタレント・ビートたけしの自伝小説を原作に、たけしが浅草・フランス座で下積み生活を送った青春時代を描く音楽劇。主人公の武を林が演じるほか、のちの人生を決定づける師匠・深見千三郎役を山本耕史が務める。出演オファーはおよそ2年前。最初こそ「たけしさん役が自分でいいのか? と驚いた」というが、今は「たけしさんを演じられる喜びや楽しさが勝っている」と林。お笑い界のレジェンドであり世界的に評価される映画監督でもあるたけしを演じるにあたり、「“プレッシャーがあるでしょう?”とよく言われるんですが、それはもう乗り越えている段階」と話し、「重圧をすべて力に変えている状態です(笑)」と胸を張って笑わせた。
また、役作りについては「(独特のしぐさなどを)僕が真似をしようと思ったら、かえって(たけしから)遠のいてしまうと思った」と語り、「シャイだけど若いころから間違いなく肝が据わっているとか、若いころから変わっていないたけしさんの本質の部分に目を向けて、自分の中に落とし込んでいけたら」と演技プランを。「見た目も声も全然違うけど、見ている人にたけしさんが見える瞬間があったり、昔はこうだったのかな? と思ってもらえるような“たけしさん”を目指したい」と語った。
■劇中では漫才やタップも披露
昭和の浅草の演芸場が舞台とあり、劇中では漫才やタップを披露するシーンも。「タップは“これができたらお客さんをビックリさせられるかも?”というなかなか難易度の高いものも。これを見るだけでも来てよかった! と思ってもらえるものを目指してがんばります」と意気込んだ林は「観てくださった人がワクワク、ウキウキして“いい休日だったな”と喜んでいただけるような舞台になると思う」と作品の魅力をPRした。
同公演は10月8日〜22日に東京・明治座で、11月25日・26日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホールでも上演される。