ヤフーは8月31日、同社が運営するネットオークションサービス「ヤフオク!」で、高額トレーディングカードの出品にともなう真贋鑑定サービスの無料提供を開始した。ネットでは「良いサービス」「ありがたい」などと話題となっている。
このサービスは、一部の高額トレーディングカードの出品時に、真贋および状態の鑑定を無料で依頼できるというものだ。鑑定はトレカ専門店「カードラッシュ」を運営するRUSHが行う。
鑑定対象となるトレーディングカードは「ポケモンカード」、「遊戯王」、「マジック:ザ・ギャザリング」で、RUSHで鑑定可能なトレーディングカードのうち、他社鑑定済のケースに入った商品を除き、ヤフーの鑑定基準を満たした一部のトレーディングカードが対象となるそう。また、今後も対象となるカードは順次拡大していく予定だそうだ。
出品者は、出品したいカードが鑑定対象だった場合に、真贋鑑定サービスを利用できるよになる。同サービスを利用して出品したカードは、商品一覧ページで「真贋鑑定」と表示されるので、落札希望者はこれまでよりも安心して入札が行えそうだ。
同サービスを利用したカードが落札されると、出品者はカードをまずはRUSHに発送。RUSHにて、ヤフーの真贋基準を満たしているか、出品時の状態説明と相違ないかの鑑定が行われ、本物と判断されたカードのみRUSHから落札者へ配送される。逆に偽物だと判断された場合、取引は自動的にキャンセルされ、出品者へ返送される。
なお、出品者と落札者は、ともに無料で同サービスを利用できるが、配送料はそれぞれが負担することになる。
年々拡大傾向にあるトレーディングカード市場において、今年7月の「ヤフオク!」におけるトレカカテゴリでの高額カードの取引数も、昨年対比で167%と大きく伸びている。このようにトレーディングが注目を集める一方で、偽造品をめぐるトラブルも多く観測されている。こうした不適切な商品の流通対策を求める声が挙がるなか、同社は本サービスによって「出品者も商品が売れやすく、落札者も安心して入札できる安全安心な個人間取引をサポート」するとしている。
ネット上では「なかなか良いサービスだね」「抱き枕カバーやアニメ製品もやってください!偽物の温床です」「そのうちスポーツカードも対象になるのかな🤔」「めっちゃええやん。スニダンだけではなくヤフオクでも安心して買えるね」「偽物が横行する世の中やから良いこと」「こういうサービスはありがたい🥹」などの声が寄せられた。