9月15日に公開が予定されている、世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」を題材とした映画『グランツーリスモ』。今回はその映画の試写会に参加してきました!
ゲームのチャンピオンは、本物のプロレーサーになれるのか? 映画『グランツーリスモ』の注目ポイント3選を特別にご紹介します!
あらすじ
世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」だ。
プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男(オーランド・ブルーム)と、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー(デヴィッド・ハーバー)、そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結。彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、いよいよ運命のデビュー戦の日を迎える───。
「グランツーリスモ」とは…
1997年にPlayStation®用ソフトとして誕生し、全世界でシリーズ累計9,000万本(※2022年11月16日時点)を売り上げ大ヒット中のリアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」シリーズ。リアルなクルマの挙動をそのまま再現した本シリーズは「オリンピックEスポーツシリーズ」や「国体・文化プログラム」の競技種目にも選ばれている。最新作は、PlayStation®5/PlayStation®4用ソフトウェア『グランツーリスモ7』(発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント、開発元:ポリフォニー・デジタル)
▶「グランツーリスモ」シリーズ公式サイト
「GTアカデミー by 日産×プレイステーション」とは…
日産、プレイステーション、ポリフォニー・デジタルによって2008年に始まったバーチャルとリアルを繋ぐ革新的なドライバー発掘・育成プログラム(※2016年まで実施)。世界中から選抜された「グランツーリスモ」のトッププレイヤーに、本物のプロフェッショナルレースドライバーになる生涯一度のチャンスが与えられた。選抜試験は過酷を極め、ゲームのドライビングテクニックだけでなくレーサーとして必要な精神力、体力も試されるものだった。前代未聞のチャレンジに企画当初は異端視されるも、「GTアカデミー」出身の数多くの選手がその後、リアルレースで表彰台に上がる事になる。
引き込まれる繊細なヒューマンドラマ
この映画はただの車の映画ではありません。心温まる家族の絆や恋愛、苦楽を共にした仲間との友情をテーマにしたシーンが溢れています。個人的には主人公ヤンと彼の父との複雑な関係性は、最後には多くの観客が涙すること間違いなしのエモさ満点! 紆余曲折を経験しながらも、成長していくヤンの姿は思わず感情移入せずにはいられませんでした...!
*主人公以外にも魅力的な登場人物が沢山います! *作中で主人公の指導を務めるジャックはかつてレーサーで、現在はメカニックとしてレースに関わっています。レーサーだからこそわかる苦悩や難しさをゲーム出身の主人公たちに伝えながら、どこか影のある雰囲気を醸し出しています。映画の後半ではジャックをレースから遠ざけた原因が明らかに...気になる方は映画館で確かめてください!
リアルにこだわった迫力満点の映像美
映画の中では実際のレースコースや車が使用されており、120点満点。映画館のスクリーンでこの映像美を堪能するのは、まさに最高のエンターテインメントです。車のエンジン音や、タイヤがアスファルトを走る音など、五感で楽しめます。車が好きな人はもちろんのこと、そうでない人も思わず魅了されてしまう事間違いなしです!
今回の撮影ではドローン等が使用されており、より立体的で奥行きのある映像が特徴的。個人的にはゲームと現実のレースが融合するような演出が作中に何回かあり、鳥肌モノでした...! 映画館だからこそ楽しめる映像美が魅力の作品です。
実話に基づいた衝撃的なストーリー
驚くべきことに、この映画はほとんどが実話に基づいて制作されました。現在もドライバーとして活躍しているヤン・マーデンボロー選手のストーリーが描かれており、映画の中で繰り広げられる数々の出来事は、実際に彼が経験したもの。あんなことやこんな事まで事実なのか! と驚かされることの連続でした。”事実は小説よりも奇なり”という言葉がピッタリの作品です!
何と言っても驚きは、ヤン・マーデンボロー選手役としてのスタントマンをヤン・マーデンボロー選手本人が務めていたこと。現役でもレーサーとして活躍する選手が、実際に運転した映像がスクリーンに映し出されていると考えるだけで感動してしまいます...!
おわりに
映画『グランツーリスモ』はとにかくどのシーンも迫力満点で目が離せない作品です。そんな中にも繊細なヒューマンドラマが描かれており、車好き以外でも楽しめる内容になっています。
”ゲーマーがリアルのレーサーになる”という前代未聞の挑戦に挑んだ人たちの勇姿を、是非映画館で見届けてください!
映画『グランツーリスモ』2023年9月15日(金)全国公開
・タイトル:『グランツーリスモ』 、原題:『GRAN TURISMO』
・日本公開表記:9月15日(金)全国の映画館で公開
・US公開日:8月11日予定
・監督:ニール・ブロムカンプ(『第9地区』『チャッピー』)
・脚本:ジェイソン・ホール(『アメリカン・スナイパー』)、ザック・ベイリン(『クリード 過去の逆襲』)
・出演:デヴィッド・ハーバー(『ブラック・ウィドウ』「ストレンジャー・シングス」シリーズ)、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ(『ミッドサマー』)、
ジャイモン・フンスー(『キャプテン・マーベル』)
・日本語吹替版テーマ曲:T-SQUARE「CLIMAX」
・字幕版/日本語吹替版上映
※「PlayStation」、「プレイステーション」、「PS5」、「PS4」および「グランツーリスモ」は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標または商標です。
文・編集/塚本日向