女優の吉高由里子が主演を務める2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』の新キャスト5人が31日に発表され、竜星涼、野村麻純、三遊亭小遊三、井上咲楽、高橋光臣の出演が明らかになった。
大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛ける。
道隆の次男・藤原隆家に竜星が決定。同役は当初、大麻取締法違反(所持)罪で起訴された永山絢斗被告が演じる予定だったが出演を辞退していた。
そして、紫式部(まひろ)の友人・さわ役に野村、絵師役に三遊亭小遊三、花山天皇の女御・藤原よし子(よしはりっしんべんに氏が正式表記)役に井上、花山天皇の叔父・藤原義懐役に高橋が決定した。
竜星、野村、小遊三、井上は大河ドラマ初出演。高橋は、『龍馬伝』『西郷どん』に続き3度目の出演となる。
5人のコメントは以下の通り。
■竜星涼
天下のさがなもの(荒くれ者)と呼ばれていた藤原隆家。平安時代にして、貴族でありながらも雅な人生とは真逆な武闘派であり、自分の信念を守り屈服しない強い人間。これは男として、また自分の信念にも通じ、とても憧れるものがありました。また、統率力もあったと思われる彼の武人としての人間力をどう演じるか今からとてもワクワクしています!
■野村麻純
今まで楽しく観る側だった大河ドラマですが、衣装合わせやスタッフさんのお話を聞いて準備を進めるにつれて、自分も「光る君へ」に携わるんだという実感と共に、作品の壮大さを改めて知りました。はじめての大河ドラマ出演、はじめて平安時代に生きる人物を演じられること、未知なる体験に緊張と喜びを感じています。
■三遊亭小遊三
「NHKの大河ドラマから話が来ましたが」まさに青天の霹靂(こんな字も生まれて初めて書きました)。芝居心がある訳じゃなし、経験がある訳でもない私に。逃げる理由もないので冥途の土産にやらせてもらおうと決心しました。役は絵師。実に怪しい役柄でいい奴なのか悪い奴なのかよく解らない。とにかく云われるままにやらせてもらいましたが、吉高さんに「今日はヒマだな」と話しかける所は忘れられませんね。乞う御期待。
■井上咲楽
オファーをいただいた際、「歴史ある大河ドラマにまさか私が!」と驚きを隠せなかったです。小さいころから我が家のテレビでは、日曜20時には当たり前のように大河ドラマがついていました。家族にもまだ伝えていないので、この発表で喜んでくれるのを楽しみにしています。
■高橋光臣
藤原義懐は「光る君へ」の序盤のヒール役になる人物です。花山天皇の叔父にあたり、天皇を支えつつも権力に溺れていく。頭脳明晰で政治に対する嗅覚も鋭く、また周りを差し置いてどんどん出世していくので、その風格を出せるのか悩みました…歩き方、声色、姿勢、所作など…。平安時代の人物を演ずることはなかなか無い事なので、当時の人々の苦労や楽しみを感じながら、藤原義懐になれたらなと。