楽天モバイルは8月31日、楽天銀行/楽天証券/楽天生命の利用者を対象に、「Rakuten最強プラン」新規契約時の申込手続きを簡素化した。

楽天モバイルの音声回線を新規契約する際には通常、eKYC(AIかんたん本人確認)、本人確認書類の撮影・アップロード、製品受取時の自宅での本人確認のいずれかが求められる。今回の変更により、楽天系列の金融3社のユーザーであれば、各社に提出済の本人確認情報を流用する形で手続きを省略できるようになる。

同種の取り組みとして、7月3日から楽天カードユーザーを対象としたワンクリック申込に対応しているが、そちらはデータ通信専用SIMのみの提供であったのに対し、今回は音声SIMの申込に対応する。楽天生命に関しては「楽天生命スーパー医療保険 戻るんです」プランの契約者に限る。

  • 楽天銀行/楽天証券/楽天生命の利用者なら「Rakuten最強プラン」新規契約時の本人確認を省略できる

    楽天銀行/楽天証券/楽天生命の利用者なら「Rakuten最強プラン」新規契約時の本人確認を省略できる

なお、先述したデータSIMのワンクリック申し込み機能の提供にあたっては、業界団体の電気通信事業者協会(TCA)などの取り組みとして足並みをそろえながら不正利用防止のための厳格な本人確認を徹底してきた既存キャリアからは、正当性を疑問視する声が上がっていた。

それを受けて、8月11日に行われた楽天グループ2023年度第1四半期決算会見のなかで、三木谷浩史会長が「金融でやっている本人確認のほうが携帯ショップより厳格」と反発する一幕もあった。