俳優の沢村一樹と佐藤二朗が、女優の橋本環奈が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系新ドラマ『トクメイ! 警視庁特別会計係』(10月スタート 毎週月曜22:00~)に出演することが31日に明らかになった。

  • 左から沢村一樹、佐藤二朗=カンテレ提供

■沢村一樹は橋本環奈のバディ役、佐藤二朗は橋本環奈の師匠かつ父親的存在に

橋本がフジテレビ系連ドラ初主演を務める今作は、警察組織経費削減の“トクメイ”を受けた警察官を主人公にした新しい警察エンターテインメント。緊縮財政を強いられた警察組織は、かねて警視庁のお荷物所轄と呼ばれる万町署で、捜査費などにメスを入れる“経費削減”テストを行うことを決めた。そんな経費削減の“特別命令=トクメイ”を背負って本庁から派遣された特別会計係の女性警察官・一円(はじめまどか/橋本)だったが、そこで待ち受けていたのは無駄な器物破損やいかがわしい情報屋との交流、使途不明な経費などがまかり通ってきた所轄署のひと癖もふた癖もある個性豊かな刑事たち。「捜査に金は必要だ!」と話す刑事たちと、時にぶつかり合い時に協力して、次々と起こる事件を解決へと導く新しい警察エンターテインメントとなっている。

沢村が演じるのは万町署刑事課強行犯係係長・湯川哲郎。刑事課一筋で、被害者に寄り添い、湯川班のひと癖もふた癖もある刑事たちを束ね、事件解決のためにまい進する古き良き刑事。基本的に直感に従って動くが、経験で培った鋭い洞察力を発揮し事件を解決する。手段を選ばず、強引・理不尽な捜査も必要悪として突き進むタイプなので、無駄な器物破損、いかがわしい情報屋との交流、むやみな車両費など、捜査のためなら多額の出費もいとわないことから円に目の敵にされ、経費の使い方の是正を求められる。刑事としての生き方は周囲に影響を与えていき、なんだかんだ信頼が厚い現場のリーダー的存在。事件被害者の支援に人一倍熱心で、警察での仕事が人生だと思っており公私の区別があまりない。最初は経費削減をめぐって、円と常にぶつかり合うが、次第に互いを認め合い、事件解決の最高のバディとなっていく。本作で初共演となる沢村と橋本はどのようなバディになるのか。

佐藤が演じるのは、万町署警務課長・須賀安吾。万町署の金庫番で会計・人事・総務を担当し、備品の交換・修理など署内の“なんでも屋”としてみんなから頼られている。料理も得意で、夜食やおやつを自ら作って配る愛されキャラだ。湯川とは長い付き合いで親友関係。お互い気を使わず話せる数少ない存在で、軽口を言い合いながら信頼関係で結ばれている。そんな須賀は警察学校時代は全ての分野を首席で卒業し、エリートコースを駆け上がっていた。射撃の腕前でも右に出るものがおらず、湯川も一目を置いている。円にとっては師匠であり父親のような存在で、警察を変えようとする円に共感し、優しい目で指導し見守っている。橋本とはこれまで映画・ドラマ問わず多数の作品で共演しているが、本作ではこれまでと違う新たな2人が見られることに。

■沢村一樹 コメント

橋本環奈さんとの初共演がとにかく楽しみで、今まで見せたことのない表情をお互いに引き出せ合えたらと思います。主演の橋本さん演じる一円は特別会計係。事件捜査とは関係のない財務担当の人物ですが、捜査に首を突っ込んできます。そんな彼女を「コイツうざっ」と思っているのがワタクシ演じる「湯川哲郎」。たたき上げの昭和な刑事です。そしてコメディーかと思いきや、事件捜査は真面目にシリアスにやります。これまで多くの刑事を演じてきましたが、捜査費用を気にしたことなんてなかったので、とても新鮮な気持ちで楽しみです! 橋本さんとはこのコメントを書いている時点では、まだ面識がありませんが、台本を読みながら橋本さんと一緒にこれらのシーンを作っていくのかと思うと楽しみで仕方ないです。共演の佐藤二朗さんら現場の全員で息を合わせ、最高の刑事ドラマを皆さんにお届けしたいです。

■佐藤二朗 コメント

刑事ドラマである。群雄割拠というか、過去も含め、それこそ星の数ほど創られている刑事ドラマである。もちろん、その中には素晴らしき作品が数多くあり、俺自身も大好きな作品が山ほどある。が、今回のような切り口の刑事ドラマは、俺は他に知らない。あくまで「お金」にフォーカスした刑事ドラマ。この意欲的な作品がどこに行き着くかは分からないが、この舟に乗ってみることにした。この、今までにない切り口のオリジナル作品に乗船することにしたのだよ諸君。そしてヤケに橋本環奈との共演が多い俺だが、これ単なる偶然であって、決して俺は橋本のストーカーではないのだよ諸君。実はその橋本と同様に共演回数が多い沢村一樹さん、さらに今回初めてご一緒する共演者の方々、スタッフたちとともに、どんな船旅になるのか、今から楽しみで仕方ない。