ネスレ日本は、日本発売50周年を機に赤いパッケージでお馴染みの「キットカット ミニ」を大幅に刷新する。リニューアルにあたり「キットカット史上最高」と打ち出した同製品、"史上最高"になったポイントについてメディア向けに行われた発表会をレポートする。
「キットカット史上最高」リニューアルのポイントは?
キットカットは1935年、イギリスで生まれたお菓子。1937年には「キットカット」という名称で販売され、日本では1973年から販売開始、今年は50周年を迎えるロングセラー商品だ。2000年代には期間限定フレーバーや受験生を応援するキャンペーンなど、いつの時代もユーザーに"笑顔"を届ける活動に挑戦しているという。
その日本発売50周年を迎えるにあたり、この先の50年間も引き続き愛されるブランド・製品を目指して、発売以来、最大規模の製品刷新を実施「キットカット史上最高」として9月1日以降順次切り替えて発売する。「史上最高」と期待が高まるネーミング、一体どこが変わったのだろうか。
「キットカット」は、「ミルクチョコレート」、サクッサクの「ウエハース」、そしてウエハースに挟まれている「サンドクリーム」から構成される商品だが、この3つの要素について「消費者からはじまって消費者に終わる」という消費者中心の考え方で消費者調査やテストを行い、いちから見直したという。日本だけでなく海外の「キットカット」製品開発チームとも協力し、開発期間にはなんと約3年、試作品も100種類近く作ったそうだ。
ひとつめの要素、「ミルクチョコレート」については、海外ではミルキーな味わいが好まれるが、日本ではカカオ感が強く、リッチな味わいが好まれることが消費者調査によってわかったという。
また「ウエハース」は従来よりもサクッサクとした食感にするため、製造工程や生地のレシピを見直した。ウエハースに挟まれた「サンドクリーム」はより滑らかな口あたりに。なんとサンドクリームのために新規設備を導入するというこだわりぶりだ。
さらにこの3つの要素をどのくらいの配合にするか、その黄金比率となる組み合わせも試行錯誤したそうだ。チョコレート・ウエハース・サンドクリームというシンプルな「キットカット」には、開発チームの熱い思いがグッと詰まっている。
発表会には「キットカット史上最高」の開発に携わったネスレ日本のジリオ・ハファエル氏と新井拓実氏も登壇、ジリオ氏は「この商品でお客様を喜ばせることができて、とても光栄です」、新井氏は「ネスレという食品会社の力を集結することで、キットカット感を出しながら史上最高の製品を実現でいました。実際に食べて、ぜひ感じてほしいです」とコメントを寄せた。
なお「キットカット ミニ」に加え、「キットカット ミニ オトナの甘さ」「キットカット ミニ オトナの甘さ 濃い抹茶」「キットカット ミニ 全粒粉ビスケットin」においてもウエハースを同様に改良し、サクッサク食感の「キットカット史上最高」として展開するという。
日本発売を50周年を迎えるキットカット、日本人の好みを追求した「史上最高」の味わいで、さらに長く愛されるブランドとして成長していきそうだ。