小林製薬が販売する第2類医薬品「命の母」は、9月16日で120周年を迎える。それに合わせ同社は、これまで日本女性とともに歩んできた「命の母」の歩みについて公開した。
120周年を迎える「命の母」の歴史
「命の母」は、笹岡薬品の創業者である笹岡省三氏が開発。病弱な母に影響を受けた笹岡氏は、"様々な不調に悩む女性の役に立ちたい"との強い想いで、1903年(明治36年)に「命の母」の売薬免許を取得した。「命の母」という名前は、"婦人の生命"の源であるような薬を作りたいという笹岡氏の思いが込められているという。
明治から昭和前期、「命の母」は、大家族の中で家事や農作業など過酷な労働に明け暮れていた女性を応援する製品として認知されていた。特に戦時中には"産めよ増やせよ"という世間の圧力の中、"子宝薬"と呼ばれ重宝された。
発売当初は煮出すタイプであったが、戦後~昭和後期になると錠剤になった。さらには糖衣錠にしたり、ビタミン類を配合するなどして進化。また、有効成分が生薬だけの錠剤「命の母ホワイト」を展開するなど、不調に悩む女性の声に応えてきた。
2005年1月、小林製薬はそれまでの販売元であった笹岡薬品から「命の母A」「命の母ホワイト」の独占販売権を取得。より多くの困っている女性の手にとってもらえるよう、分かりやすい訴求を入れたデザインにリニューアル。同年6月よりリニューアル販売を開始した。
現在では、更年期症状を改善する「命の母A」、PMSなどを含む血の道症(※)を改善する「命の母ホワイト」に加え、更年期の後などの不調を改善する「命の母アクティブ」など、女性の50年に寄り添うブランドとしてラインアップを拡充している。
※血の道症の症状には、例えば、生理3~10日位前にあらわれて、生理開始とともに消失するイライラなどの精神症状や身体症状である月経前症候群(PMS)も含まれる
AIを活用したお悩み相談室も
同社では、女性の更年期症状や生理諸症状などの悩みに応えるため、AIを活用した「命の母AIお悩み相談」の提供を2021年に開始。月平均3万人以上が利用(2022年4月~2023年3月)し、利用者合計は45万人を超えている(2023年3月時点)。
AIによって、相談者のお悩みと命の母の研究で培ったビッグデータをマッチングさせ、監修医によるアドバイスや、同じように悩んでいる方の声、適した商品をマッチングする。
10月から、「命の母AIお悩み相談」を体験した人に、120周年にちなみ、120日間、総額120万円が当たるキャンペーン「命の母ブランド120周年キャンペーン」を開催する。