海外旅行の際、日本との習慣や文化の違いに驚いたことはありませんか? 小さな気付きから、嘘でしょ? と驚いたことまで、その国独自の"あるある"が形成されていたりします。
事前に調べてから行くと、よりその国への理解が深まるはず。ニュージーランド旅行前に"あるある"を調べ、現地で検証してきました。
ニュージーランドと言えば、ラグビー、マオリ文化、大自然、羊、マヌカハニー、ワイン……と、比較的イメージが付きやすい国ではないでしょうか。日本からは、ニュージーランド航空の直行便に乗ると約11時間で到着。
南半球に位置しているため、日本とは気候が逆になり、筆者が訪れた7月中旬は徐々に冬に向かおうとしているところでした。
今回は、ニュージーランドの最大都市「オークランド」、首都「ウェリントン」、リゾート地「タウランガ」で"あるある"を調査してきました。
ニュージーランドの人は雨でも傘を差さない!?
「ニュージーランドの人は、雨が降っても傘を差す人が少ないらしい」ということで、雨が降ったタイミングで、道行く人を観察してみました。
道路が濡れ、水たまりができはじめるような降り具合でも、傘を差している人の方が少なく、8割ほどは雨を気にしていないような印象でした。
傘を差していなかった人に聞いてみると「傘の代わりにフードを被れば大丈夫」「天気予報は当てにならないから、わざわざ傘を持って移動するのが面倒」「ニュージーランド人はLazyな人(怠け者)が多いのかも。終日の雨や土砂降りのときは流石に差すけど、今日みたいに天気の変化が多い日はわざわざ傘を持って行かない」などの回答が。
ニュージーランドは、季節を問わずに天候が急変することが多いようで天気予報はあくまで目安程度に考えるほうが良いとのこと。筆者が滞在した9日間も、終日晴れ予報だったのに数時間雨が降り続いたり、雨予報だったのに結局晴れていたり……なんてことも。
天候の急変に対応できるようにか、お店が並ぶようなところでは軒を歩道まで伸ばしてアーケードのようになっているところも多く、日本にいるときよりも雨に降られる頻度が低いように感じました。
オークランドだけでなく、他の都市も同様だったので、それもまた傘を持たない理由の一つなのかもしれません。
また、フードを被って雨を凌いでいる人も多くいました。旅行中はローカルに倣ってウィンドブレーカーを1枚カバンに忍ばせておくのも良さそうです。
カフェのメニューにアイスコーヒーがない!?
カフェ文化が盛んなニュージーランドですが、「日本でいうアイスコーヒーが無いらしい」ということで、カフェを巡って調査してきました。
ニュージーランドのカフェの代表的なメニューは「フラットホワイト」。エスプレッソにスチームミルクとフォームミルクを合わせたドリンクで、カフェメニューの一番上にあることが多いです。
それに対して、アイスコーヒーは目立たない場所に書かれており、よく見てみるとアイスコーヒーの文字の横に、「エスプレッソショット・アイス・ミルク」と書かれていました。
店員さんに確認してみたところ、アイスコーヒーは「エスプレッソショット・アイス・ミルク」をブレンドしたフラッペ状のものか、この3種を入れたアイスカフェラテになるとのこと。
ミルク抜きの場合は、氷を入れてエスプレッソを水で薄めた「アイスアメリカーノ」になるとのことでした。
日本でイメージする一般的なアイスコーヒーは、お湯で抽出したドリップコーヒーを氷で急冷したものを指しますが、ニュージーランドではエスプレッソが主流。
ドリップコーヒーを提供している店が少ないため、日本人のイメージするアイスコーヒーは出てこないのだそう。
街中を裸足で歩く人が結構いる!?
「ニュージーランドの街中では裸足で歩く人をチラホラ見かける」ということで、足元を注視していたのですが、冬場で寒かったからか見つけることができませんでした。
タウランガで宿泊したAirbnbのオーナーに聞いてみると
「冬は寒いから靴を履いている人がほとんど。私も夏場は裸足だけど、冬は履くことの方が多い。タウランガのようなリゾート地や自然あふれる場所は履かない人も結構いるけど、オークランドやウェリントンのようなシティでは、少ないのでは。私もオークランドに行く時は、さすがに靴を履いて行くね」とのこと。
夏場で、かつ郊外だと裸足の人を見かけることが多いようなので、また検証してみたいと思います。
今回の検証に当たって、現地の人やカフェ店員さんなどにいくつか質問しましたが、ほとんどの方が優しく答えてくれました。ニュージーランドは、先住民であるマオリの人々を始め、多種多様な民族が互いの価値観や文化を尊重しながら暮らしている国。
外国人に対してもフレンドリーに接してくれる人が多いので、ニュージーランドの人々との会話も旅の楽しみのひとつになるのではないでしょうか。