Everypixel Journalは、これまでに主要な画像生成系AIが生成した画像の枚数を調査。その結果、画像生成系AIが登場してからの1年間で、すでに150億枚以上の画像が生成されていることが判明したという。この枚数は、人間の写真家たちが150年間かけて撮影した写真の枚数に匹敵するのだとか。ネットでは「AIすごすぎ」「人類の歴史超えちゃいそう」などと話題となっている。
Everypixel Journalによると「DALLE-2」や「Midjourney」、「Stable Diffusion」、「Adobe Firefly」といった主要な画像生成系AIを通じて、これまでに合計で150億枚以上の画像が生成されたと推定。想像がつきにくい莫大な数だが、これは最初の写真が撮影された1826年から1975年までの150年の間に、写真家たちが撮影した写真の枚数とほぼ同等だという。また、Instagramに投稿されている画像数の3分の1にも相当するそうだ。
15+ billion images created with text-to-image algorithms since last year.
— Everypixel | Creative Technologies (@Everypixelcom) August 15, 2023
80% of the images (i.e. 12.590 billion) were created using models based on Stable Diffusion, which is open source 🫢 pic.twitter.com/dARpnbdqAR
それぞれの内訳をみていくと、2022年4月にリリースされたOpenAI社の画像生成AIモデル「DALL-E 2」は、リリース以降、1日平均3,400万枚の画像が生成され、15か月間で約9億1,600万枚の画像が生成されたと推定されている。
「Midjourney」は、2022年7月に登場した画像生成AIで、1,500万人以上の登録ユーザーを抱え、常時150~250万人のアクティブメンバーが存在するという。1日あたり250万枚の画像が生成されているようで、リリース以来、約9億6,400万枚の画像が生成されているという。
「Adobe Firefly」は、Adobe社が2023年3月に公開したもので、わずか3か月という短い期間で、生成された画像の枚数は、10億枚を超えているそうだ。
特に多かったのは、2022年8月にStability AI社がリリースしたオープンソースの高性能画像生成AI「Stable Diffusion」で、総利用者数は1,000万人以上にのぼり、1日あたり200万枚の画像を生成。リリース以来、約6億9,000万枚の画像が生成されているようだ。この枚数では、ほかの画像生成系AIよりも少ないが、オープンソースモデルであるがゆえに、その技術を基にした様々なアプリケーションや、サービスが存在する。そうしたものを加味すると、「Stable Diffusion」を使用して生成された画像の総数は125.9億枚に達し、すべてのAI画像の80%を占めるそうだ。
ネット上では「今後どうなるのか想像もつきませんね」「AI過ごすぎー!150年分のイラストが1年で作られるとわ💦」「画像の価値というものがほとんどなくなりそう」「数年しないうちに人類の歴史超えちゃいそう」などの声が寄せられた。