ビズヒッツが運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hitsは、2023年7月31日~8月1日に働く男女500人を対象に「仕事中のイライラ」についてアンケート調査を実施した。
仕事をしている500人に「仕事中にイライラが態度に出てしまうことがありますか」と聞いたところ、「よくある」「たまにある」と答えた人が合わせて77.2%にのぼった。仕事していると、すべてが思い通りに進むとは限らない。誰にでも多かれ少なかれイラっとしてしまう瞬間があり、余裕がないとつい態度に出てしまうこともあるのだろう。
「仕事中にイライラが態度に出てしまう瞬間」の1位は「上司・同僚・部下への不満がある(170人)」。具体的には「何度注意してもミスする部下や後輩」「勤務態度が悪い同僚」「上から目線で高圧的な上司」といった不満が寄せられた。顧客に対するイライラはなんとか抑え込めても、同僚や部下に対しては態度に出てしまう人も多いのだろう。
2位は「仕事が予定通り進まない(110人)」、3位は「忙しすぎて余裕がない(82人)」、4位は「仕事を邪魔される(40人)」と続き、周囲の人が原因になっている項目が多い。
2位は「仕事が予定通り進まない」で、急な予定変更が発生したときは、イライラしがち。「他人のミス」「上司からの無茶ぶり」「指示の後出し」などでスケジュールを狂わされたときには、怒って態度に出てしまう人も多いのではないだろうか。
3位は「忙しすぎて余裕がない」で、仕事量が多すぎると、ひとつ仕事を終えてもすぐ次の仕事に取り掛かる必要がある。そのため心身の負担が増えて疲労が溜まり、感情を制御できなくなり、イライラを周囲にぶつけてしまうこともあるだろう。
4位の「仕事を邪魔される」は、仕事に集中したいときに話しかけられると、集中力が途切れてしまうため、相手に悪気がないとわかっていても、「邪魔するな」とイラっとしてしまう人も多いのではないだろうか。
「仕事中にイライラを態度に出さないための方法」を聞いたところ、1位になったのは「休憩をはさむ(183人)」だった。イラっとしたらトイレに行ったりお茶を飲んだりして気分転換を図る人が多数。イライラを感じ始めたときに気分を変えることで、態度に出さないようにしているようだ。席を離れて歩いているうちに、感情や状況を整理でき、少し冷静になれるだろう。
以降、2位「深呼吸する(73人)」、3位「ひと呼吸置いて冷静になる(39人)」と続き、気持ちを落ち着かせる工夫が多くランクインしている。
2位は「深呼吸する」で、イライラしたりストレスを感じたりしているときは、自律神経のうち交感神経が優位になっている。しかし深呼吸することで副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるとされている。
3位の「ひと呼吸置いて冷静になる」は、イラっとしたときにすぐ反応を返すのではなく、ひと呼吸置いてから返事する方法。場合によっては「今は冷静に答えられないから、返事を待ってほしい」と伝えるのもアリだろう。
「仕事が思い通りに進まない」「同僚が仕事をさぼっている」など、仕事でイライラする瞬間は多々ある。イライラしてしまうのは仕方のないことだが、ずっとイライラしていると思わぬミスにつながったり心身に悪影響を及ぼしたりしてしまうこともある。そのため、イラっとしたら「意識的に休憩をとる」「呼吸を意識してみる」などの工夫をして、一度冷静になることが求められる。