ウェルネス総合研究所では、「9月3日の睡眠の日」を前に、睡眠コンサルタントの友野なお先生監修のもと、8月4日~6日に全国の10~60代男女1,200人を対象に「睡眠に関する意識と実態調査」をインターネットにて実施した。

  • 睡眠に関する悩み

全国の10~60代の男女に睡眠に関する悩みについて質問したところ、全体の約7割が「何かしら悩みがある」と回答し、悩みの1位は「日中眠たくなる」(26.8%)、2位「眠りが浅く、熟睡感が得られない」(24.1%)、3位「寝ても疲れが取れない」(23.0%)だった。

睡眠コンサルタントの友野先生は、調査結果から“ノンレム睡眠の中でも深い睡眠である深睡眠とレム睡眠、この2つのバランスが乱れる”ことによって睡眠の質を低下させることや、悩みの種類の項目が、1つでも当てはまった人は睡眠バランスの乱れ予備軍、2~4つの人は要改善軍であると考察している。

  • 睡眠に関する知識

睡眠に関する悩みがあると回答した人(817名)に、睡眠に関する知識を問う設問では、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類の状態があることは9割以上の人が、また、ノンレム睡眠の中でも一番深い深睡眠、覚醒に向かうレム睡眠については、全体の6割以上の人がそれぞれ認識していることがわかった。

一方で、「睡眠の質を高めるためにはレム睡眠よりも深睡眠を多くとることが重要である」という問いに「はい」と回答した人が64.7%、「いいえ」と回答した人が35.3%という結果に。このことから、回答者の半数以上がレム睡眠よりも、深睡眠のほうが大事だと思い込んでいるということがわかる。

  • 目覚めてから布団を出るまでにかかる時間

睡眠に関して悩みがあると回答した人に「目覚めてから布団を出るまでにかかる時間(一度目覚めてからの二度寝などの時間も含む)」を平日・休日それぞれ聞いたところ、「5分以上かかる」と回答した人は平日で52.2%となった。また、休日になるとその割合は増え、65.4%に。さらに、30分~1時間未満もしくはそれ以上と回答した人の割合は2倍に増えた。平日、休日ともにすっきり起きられず、布団の中で一定数時間を過ごしてしまう人がいるという実情が見てとれる。

  • 睡眠の質を高めるために過去・現在行ったことがある対策方法

睡眠に関して悩みがあると回答した人に「睡眠の質を高めるために過去・現在行ったことがある対策方法」を聞いたところ、対策したことがあると回答した人は全体の約半数(56.4%)という結果となった。一方で、残りの半数の人は自覚があるにもかかわらず、特に対策を行っておらず、「見て見ぬふり」をしている状態だということがうかがえる。また、対策経験がある人に「対策を行った結果、睡眠の質は上がったか」と質問したところ、2人に1人以上が「効果を実感していない」と回答し、有効な対策をとれていない迷子状態であることもわかった。