『東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1』(フジテレビ系 毎週土曜23:40~ 全8話)で鷲巣潔役を演じる小手伸也が、ドラマの注目ポイントを語った。
■小手伸也が語る『ギフテッド』の面白み
――ドラマ出演が決まったときの感想を教えてください。
鷲巣潔は、原作漫画には登場しないキャラクターなんですね。だから役作りの際の参考となるものがなくて……。原作者の天樹征丸先生に「僕、大丈夫ですか?」って聞いたら、ただただ笑ってらして(笑)。正直是非はわかりませんでしたが、ドラマ独自のキャラクターである分、リアリティを重視した人物造形でありたいなと思っています。監督からも、「今回はコメディー要素は必要ないから」と釘を刺されています(笑)。ずば抜けた能力を持った主人公二人に対して、鷲巣は地道な捜査を行ってきた、現場たたき上げの刑事という設定です。言ってみれば能力ある二人をより際立たせるような、咬ませ犬的な存在なんですね。けれども二人が華麗に事件を解決していく裏では、鷲巣たちの足で稼ぐ捜査も貢献しているはず。実際に寸暇を惜しまず働いている刑事の皆さんに対する敬意を損なってはいけないという想いがあるので、そこはしっかりと演じていきたいなと思っています。
――このドラマならではの面白みや、注目してもらいたい部分は?
普通のバディものなら、「能力のあるキャラと、そうでないキャラ」みたいな組み合わせになると思うのですが、この作品では那月も夕也もずば抜けた能力を持っていますよね。すでにその時点で今までにない設定だと思うのですが、なおかつ夕也の能力によって「序盤で容疑者が特定される」点が、このドラマの特徴。だから那月の捜査は基本アリバイ崩しで余計な回り道をすることもないし、こうした逆算的なミステリーだからこそ展開もスピーディ。その軽快なテンポ感が非常に令和的だなと思います。そしてもちろん天樹征丸先生の作品ですからミステリーとしてもしっかりとした内容になっており、どの世代の方がご覧になっても楽しめるドラマだと思います。
――最後に視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします!
『ギフテッド』は一話完結で謎が解決していくと同時に、そこから深まっていく大きな謎の部分があるドラマです。最後まで見ていただくと、その張り巡らされた伏線が回収されていくので、そこも楽しんでいただけると思います。特に鷲巣はSeason2のほうが重要な役回りを演じることになるので、末永くお付き合いいただければと思っております。
■第3話ストーリー
天草那月(増田貴久)と四鬼夕也(浮所飛貴)は、女流棋士戦の観戦に。那月は幼い頃から棋士界の女帝と言われる藤堂将子(真飛聖)の熱烈なファンだった。彼女の対局相手・高城歩(佐々木春香)は、最近急速に実力を付けて将子を追い上げる注目の天才若手棋士。そんな歩に脅迫状が送られてきたこともあり、二人の対局にはマスコミも注目し、会場に集まった双方のファンは一触即発の状態だった。
初日は将子優勢のまま終わったが、那月はこれまでとは異なる将子の棋譜に疑念を抱く。そしてその夜、歩の死体が公園で発見され、 将子に疑惑の目が向けられるのだが……。
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