SNSでたびたび話題になる「パピコのセーター」。

今ではたくさんの人が自分の作品を披露していますが、誰がどのように生み出したのでしょうか。最初にこのアイデアを投稿したアイスのニット屋(@knitknitice)さんに、発案のきっかけや作り方を聞いてみました。

棒針編み・かぎ針編みをやったことがなくても編める
#パピコのリリアンセーター(@knitkniticeより引用)

  • @knitkniticeより引用

江崎グリコが1974年から発売しているロングセラーのアイス「PAPICO(パピコ)」。おなじみのチューブ型容器を覆っているのは、手編みのリリアンセーターです。

  • @knitkniticeより引用

使う毛糸の色を変えるとまったく違った印象に。さまざまなカラーバリエーションがあれば、パピコタイムがいっそう楽しくなりそうですね。

編み物をやったことがない人は「難しそう」と思ってしまうかもしれませんが、心配無用。リリアンセーターは編み物初心者でもチャレンジできる上、必要な材料や道具はすべて100円ショップで揃うんです。

用意するもの

(1)ダイソー 毛糸deリリアンあみぐるみ

(2)ダイソー アクリル毛糸(並太)
※1玉もしくは必要な色数分を用意

(3)ダイソー とじ針 毛糸用
※3本セットの一番細い針を使用

(4)糸切りバサミ(毛糸が切れれば何でもOK)

パピコのセーターの作り方

「パピコのセーター」の詳しい作り方は、次の動画でわかりやすく紹介されています。

編み機に糸をかける方法や

本体の編み方、

編むときのコツなどが字幕つきで解説されているので、初めての人は動画を見ながらひとつひとつの作業をゆっくりと進めていきましょう。 「パピコのセーター」を世に広めたアイスのニット屋さんに、アイデアのきっかけなどをうかがいました。

投稿者に聞いてみた

――「パピコのセーター」を思いついたきっかけを教えてください。

パピコのホワイトサワー味が好きでよく食べるのですが、以前は毎回ティッシュを巻いていました。手が濡れるのを防ぐのと、冷たさを緩和するためです。

しかし、ティッシュが湿って破れたり手に付いたりするのがとてもイヤで、冷たさも多少マシになる程度だったので、もっと快適に見た目も良くパピコを食べる方法がないかと考えていました。

パピコ特有の形をできるだけ崩さないようにしたかったので、伸縮性があってフィットしやすい手編みのニットがこの上なく適していました。

編み方は靴下や帽子を編む技法を使っています。独学で身につけていた技術が思いもよらぬことに応用できてよかったです。

――たくさんの方が実際に作られていますね。

最初は自分のためだけに考えたものが、いつの間にか予想以上にたくさんの人に広まって驚いています。

編み物ができる方たちがたくさん編んでくれて、それがご家族やご友人方に喜ばれ、さらにこの作品がきっかけで編み物を始めてくれた人までいるのが本当に嬉しいです。1人でも多くの人に編み物の可能性と楽しさを知ってもらえたらと思います。

――「パピコのセーター」作りにチャレンジする方に向けて、コメントをお願いします。

リリアンセーターは編み物をまったくやったことがない人でもできます。小学生のお子さんもチャレンジしてくれました。

1本の糸が繋がったまま3Dに組み上がっていく楽しさや、間違えても解けば材料をムダにせずやり直せる手軽さを知ってもらえたらと思います。


編み物初心者や小学生でもチャレンジできるという「パピコのセーター」。お子さんと楽しむ夏休みの手芸にもぴったりかもしれません。