鉄道や旅などをテーマにした雑誌・書籍を手掛ける天夢人は、「旅と鉄道」2023年増刊10月号「デザインと鉄道」を8月21日に刊行したと発表した。A4変型判96ページ、1,980円。全国の書店とネット通販で販売している。
小田急電鉄3000形を筆頭に、国鉄151系や近鉄10100系、名鉄7000系など、それまでの鉄道の常識を覆すような革新的なデザインで話題となった歴代の名車両をクローズアップ。昭和、平成、通勤・近郊電車に分けてこれらの車両を紹介し、それぞれの車両が誕生した時代背景やその後の鉄道車両に与えた影響などを解説する。
国鉄のデザイナーだった黒岩保美氏が手がけ、現在まで生き続けているデザインの数々も紹介。トレインマークやグリーン車マーク、新幹線の完成予想図など、ファン必見の貴重な原画を掲載した。
国鉄色をはじめとした、鉄道車両の色についても徹底的に検証。時代による塗色の変遷、国鉄色、JR地域色、私鉄各社のカラーリングとテーマごとに解説し、明治・大正期から現在までの鉄道色を特集している。
えちごトキめき鉄道「雪月花」やJR西日本「WEST EXPRESS 銀河」、2024年デビュー予定の273系特急「やくも」などを手がけるデザイナー、川西康之氏へのインタビューも収録。気になる車両のデザインコンセプトや、数々の鉄道車両を手がけたデザイナーの水戸岡鋭治氏を学生時代にアポなしで訪問した逸話なども掲載している。