JR西日本は24日、既存の快速列車の座席を使用した新たな有料座席サービス「快速 うれしート」を10月23日から大和路線・おおさか東線に導入すると発表した。
有料座席サービス「快速 うれしート」は、現在、平日朝の通勤・通学時間帯に運転している大和路線(関西本線)天王寺・大阪方面の区間快速2本、大和路線・おおさか東線新大阪・大阪方面の直通快速2本を対象に設定。一部座席を有料座席(指定席)とする。
大和路線の区間快速、大和路線・おおさか東線の直通快速に使用している221系8両編成のうち、最後部車両(1号車)の後方を有料エリアとし、20席を有料座席(指定席)に設定。有料エリアを利用する際、指定席券が必要となる。サービス設定時、このエリアをわかりやすくするため、「のれん」を設置する。
大和路線の対象列車は、「Q区間快速1号」(加茂駅6時29分発・天王寺駅7時28分着)と「Q区間快速3号」(加茂駅7時29分発・天王寺駅8時28分着)の2本。いずれも加茂駅から天王寺駅までのみ「快速 うれしート」サービスを設定する。大阪環状線では有料座席サービスを設定せず、天王寺駅から大阪方面へ利用する場合はそのまま座れるが、座席の確保はないとのこと。
大和路線・おおさか東線の対象列車は、「F直通快速51号」(奈良駅7時6分発・大阪駅8時11分着)と「F直通快速53号」(奈良駅7時30分発・大阪駅8時38分着)の2本。奈良駅から大阪駅までの全区間で「快速 うれしート」サービスが設定される。
乗車の際、利用区間の乗車券(定期乗車券・ICカード乗車券など)に加え、指定席券をあらかじめ購入する必要がある。ネット予約「e5489」または駅の「みどりの券売機」で購入可能だが、車内で指定席券は発売されない。指定席券の料金は全区間一律で通常期530円・閑散期330円。運転日1カ月前の10時から販売される。ネット予約「e5489」限定で300円のチケットレス商品も用意している。