GACKT&二階堂ふみがW主演を務める、映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(11月23日公開)の新キャスト、およびキャラクター動画が24日、公開された。

  • 映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』

同作は『パタリロ!』などで知られる魔夜峰央が1982年に発表した作品で、2015年に復刊されたことをきっかけに、テレビ番組、SNS、インターネットなどメディアで多数取り上げられ、大反響を呼んだ。埼玉県民が東京都民からひどい迫害を受けている世界で、東京都知事の息子・壇ノ浦百美(二階堂)と、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(GACKT)の活躍を描く。

藤原紀香&片岡愛之助、夫婦役での共演が実現

今回、麗と百美の前に立ちはだかる大阪、京都、そして神戸のキャラクターが明らかに。兵庫県・西宮市出身の藤原紀香は、ハイカラな街・神戸を率いる妖艶な神戸市長を演じる。映像では「ダ埼玉の連中ごときが、何ができるんやろか」と茶目っ気たっぷりに“埼玉ディス”を披露している。さらに今作では夫・片岡愛之助と夫婦役での共演が実現。2人の共演は結婚後初となる。

大阪・神戸と並んで関西に君臨し、京都に絶対的な誇りを持つ雅な京都市長を演じるのは、京都府出身の川崎麻世。映像では神戸市長(藤原紀香)の肩を抱くシーンも収められ、大阪、京都、神戸のキャラクターたちの関係性にも注目となっている。

また通行手形制度と謎の施設・甲子園を用いて関西圏を牛耳る嘉祥寺晃の母親であり、首都を大阪に置く「大阪都構想」を企てていた元大阪府知事を演じるのは、大阪府出身のモモコ(ハイヒール)。トラ柄のマントに身を包み、肩にトラを携えたインパクト抜群な姿を見せる。

サスペンス界の重鎮である、女優・山村紅葉(京都府京都市出身)も参戦し、“建前”の奥に強烈な本音をひた隠す京都の女将役を演じる。映像では、ニコニコと懇切丁寧な接客をしているかと思えば、前作での百美の名セリフ「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」を彷彿とさせる、「そこら辺の害虫でも食べといたら宜しッ!」と豹変した口調で本音をぶちまけている。

藤原紀香 コメント

武内監督からこのお話をいただいたのは4年前のこと。中高大と青春の10年間を過ごした思い出の街・神戸の長を演じられたこのご縁に感謝です。
自身としては、大阪人のパワフルさや、京都の文化にリスペクトの念を持ちつつも、とある秘密をひた隠し、強気でハイカラでやんちゃな、訳あり神戸市長の役づくりを楽しみながらつとめました。
夫と共演するのは、結婚後は初のことでまさかの夫婦役!〝壮大、かつ大真面目に郷土愛へ向き合う志の高い映画〟を作ろうとしている前作からの製作陣、キャスト陣に感銘を受け、威風堂々たるこの茶番劇に忠実、かつ真摯に乗っかってみようと決意しました。
埼玉の皆さん、そして兵庫以外の関西人の皆様に精一杯の愛と謝罪を心に深〜く秘めながら、しっかりとディスらせていただきました。11月23日より、ぜひ映画館へお越しください(笑顔のマーク)

川崎麻世 コメント

前作はとても楽しませていただいたので、お話をいただいた時はとても嬉しかったです。しかも生まれた街・京都の市長役を演じさせて頂き、光栄でした。京都のプライドや、語尾に含みを持たせた話し方を意識して役作りをしていきました。皆さん本当に個性的な人ばかりなので、負けじと「翔んで埼玉」ワールドに飛び込ませていただきました。
関西出身の片岡愛之助さん、藤原紀香さんと楽しく滋賀・和歌山・奈良のみなさんをディスらせていただきました。この3人の空気感がぜひスクリーンを通してお届けできればと思います。ぜひお楽しみください。

モモコ(ハイヒール)

オファーを聞いた時は「えっ?『翔んで埼玉』? なんで私?」と何回も聞き返しました。けど今回は関西が舞台ということなので、それはもう出ないわけにはいかないなと。演じた元大阪府知事は、「大阪を首都にしたい」という野望を持ち、まさに私にピッタリの役でした。
私の40年間の漫才師としての芸能生活の中で、代表作です。大阪のみなさん!大好きな私がでていますよ(ハートマーク) 関西、とくに大阪はイジられてなんぼ。みなさんぜひ楽しんでください。

山村紅葉 コメント

前作はディスりの中に、ほっとするような楽しさ・愛がたくさんあった作品で楽しませていただいたので、今回参加できてうれしいです。京都生まれ京都育ちで良かったとつくづく感じております。監督たちはすごくよく京都のことを分かってらっしゃるんですけど、これはフィクションでエンターテインメントですからね。京都の方みんなが私の演じた女将のような人ではありませんよ。あれが私の本当の姿だと思ってもらえたのなら、それは私の演技力だということで(笑)。本当に熱量の高い現場で、とてもいいものが出来上がると思います。ぜひお楽しみください。

(C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会