「JobQ」を開発・運営するライボの調査機関「Job総研」は、「2023年 転職とリスキリングの意識調査」の結果を8月21日に発表した。調査は2023年8月2日〜7日の期間、554人の社会人男女を対象にインターネットで行われた。
はじめに、回答者全員に自身のキャリアの納得度を聞くと、「納得していない派」は37.0%だったのに対して、「とても納得している(7.4%)+納得している(16.6%)+どちらかといえば(39.0%)」を合わせて63.0%が「納得している派」と回答。また現時点の転職意欲を聞くと「ある派(とてもある+ある+どちらかといえばある)」は53.9%という結果に。
転職意欲があると回答した298人にそのきっかけを尋ねると、「給与や待遇への不満」が56.7%で最多となり、次いで「仕事にやりがいを感じない」が41.9%、「会社の将来性や経営への不安」が29.2%で続いた。
また回答者全体の554人に転職に求める条件を聞くと、「給与や待遇」が78.3%で最多回答に。次いで「仕事のやりがい」が52.5%、「ワークライフバランス」が49.8%で続く結果になった。
転職による給与や待遇を上げる自信について聞くと、「自信なし派(全くない+ない+どちらかといえばない)」は50.4%と過半数を占めた。
また、転職後に活躍できる自信を聞くと、「とても自信がある」が7.2%、「自信がある」が20.2%、「どちらかといえば自信がある」が35.6%で、「自信あり派」は63.0%となった。
転職時に学び直しをする意欲の有無を聞くと、「ある派(とてもある+ある+どちらかといえばある)」は89.3%。また学び直し意欲があると回答した495人に「身につけたいスキル」を聞くと、「英語」が29.3%で最多回答となり、次いで「データ分析」が18.6%、「ITリテラシー」が15.6%、「マーケティング」が15.4%、「プログラミング」が11.7%だった。
学び直し意欲がある理由を尋ねると、「専門スキルを習得するため」が52.1%で最も多く、次いで「キャリアパスを追求するため」が39.2%、「競争のある人材になるため」が35.8%で上位3つにランクイン。
また学び直し意欲がないと回答した59人にその理由を聞くと、「競争のある人材になれない」が22.0%で最多回答となり、次いで「未来の自分への投資にならない」が18.6%、「キャリアパスに繋がらない」が16.9%で続いた。
リスキリング支援の認知について質問すると、「名前と内容どちらも知っている」が35.4%で最多回答となり、次いで「名前も内容もなんとなく知っている」が23.8%だった。これを合算した59.2%が「知っている派」の回答になり、「名前も内容も知らない」は26.2%という結果に。
またリスキリング支援の内容を説明した上で、リスキリング支援を受けたいかを聞くと、「受けたい派」が71.0%で過半数を占めた。
リスキリング支援に対する具体的なコメントについて、回答者からは「リスキリングが流行りの一つではなく、今後も当たり前の存在としてあってほしい」「転職理由は職場環境への不満が大半だと思うけど、前向きな転職のためリスキリングは良い機会」といったポジティブな声が寄せられた。