ダイニチ工業は8月23日、家庭用の石油ファンヒーター2023年モデル26機種を発売した。このうち3機種(SGXタイプ)では、部屋をすばやく暖める新機能「オートターボEX運転」を搭載する。
家電量販店やホームセンターなどを通じて販売し、価格はオープン。店頭予想価格のめやすは、例えばSGXタイプ10畳用で51,480円前後、GRタイプ10畳用で43,780円前後の見込み。ラインナップは下記の通り。
- ■SGXタイプ……3機種(ハイグレード・高機能/10畳、12畳、15畳)
- ■GRタイプ……3機種(ハイグレード/10畳、12畳、15畳)
- ■LSタイプ……3機種(量販店モデル/10畳、12畳、15畳)
- ■Lタイプ……4機種(ホームセンター・一般販売モデル/10畳、12畳、15畳、17畳)
- ■KEタイプ……2機種(量販店モデル/9畳、11畳)
- ■KCタイプ……1機種(ホームセンター・一般販売モデル/9畳)
- ■NEタイプ……2機種(量販店・一般販売モデル/7畳、9畳)
- ■NCタイプ……2機種(ホームセンター・一般販売モデル/9畳、11畳)
- ■Sタイプ……2機種(コンパクト/7畳、9畳)
- ■SDXタイプ……2機種(広い部屋向け/17畳、19畳)
- ■DXタイプ……1機種(広い部屋向け/19畳)
- ■FZシリーズ……1機種(広い部屋向け/26畳)
ダイニチの石油ファンヒーター2023年モデルのなかでも、注目は新機能「オートターボEX運転」を搭載したハイグレードモデル「SGXタイプ」だ。
同社がユーザー向けに行ったアンケートでは、石油ファンヒーターの購入理由として最も多かった回答が「すばやく暖まる」ことだったという。SGXタイプ2023年モデルでは、従来機能「オートターボ運転」を強化した、「オートターボEX」を搭載。「オートターボEX」では、室温が15度以下の場合、燃焼開始後に自動で最大火力を10~15%アップすることで、従来よりすばやく部屋を暖められるようになっている。
また、「オートターボ運転」搭載モデルも従来から拡充し、KEタイプなど5Lタンクモデルにも「オートターボ運転」機能が追加された。
このほか、石油ファンヒーター2023年モデルの全機種で、室温変化に合わせて、燃焼量を自動コントロールするecoおまかせモード、あるいはecoおまかせモードプラスを用意した。
ecoおまかせモードでは設定温度プラス3度で自動消火、一時消火機能があるモデルではマイナス1度で自動点火する。ecoおまかせモードプラスでは設定温度プラス2度で自動消火、マイナス1度で自動点火し、いずれも灯油の消費量を節約できる。
SGXタイプとSDXタイプでは、ecoおまかせモードプラスに加えて、省エネセンサーも搭載する。省エネセンサーでは人の動きを検知し、部屋に人がいない場合は自動で燃焼量を弱めたり、運転を停止(消火)したりできる。
SGXタイプ本体では、抗菌フィルターや傾斜が付いた操作パネル、タンクと口金ユニットが一体化した「ワンタッチ汚れんキャップEX」付きの灯油タンクなどを装備。機能面では、異なるタイマー設定を生活時間に合わせて使い分けるWタイマーや、暗い場所で使う際に明るさを軽減する減光セレクト、最小火力運転に固定するカンタンLo設定、チャイルドロック、消し忘れ消火装置などを内蔵する。