これから海外旅行を考えている方も多いのではないでしょうか。円安が続きますが、少しでもお得に支払いたいものです。今回は、海外旅行での決済方法について解説そしてお得な決済方法を紹介します。
現金・クレジットカード・デビットカードを上手に使い分け
海外での支払いに使える方法としては、現地通貨(現金)・クレジットカード・デビットカードがありますが、上手に使い分ける必要があります。
チップや小さな買い物では現金が必要になる場面も
海外はキャッシュレス化が日本以上に進んでおり、現金を使う場面は少ないです。とはいえ、クレジットカード不可の店舗で買い物をする際やチップを渡すときに、どうしても現金が必要になることもあります。最低限現地空港などで両替しておくとよいでしょう。ハワイなどでは、会計時にチップを会計の何パーセントにするかをタッチ画面で選択してまとめて会計になるので、別途チップを払う場面としてはポーターやルームサービスに渡すくらいでしょうか。
現金を現地通貨へ両替するときは、日本と現地での両替レートが異なります。日本で現地通貨を両替する場合、米ドルやユーロ・英ポンドといったメジャーな通貨は日本で、そのほかのマイナーな通貨は現地で両替するのがおすすめです。その理由は手数料で、マイナー通貨の場合、10%以上の手数料がかかることがあります。また、残った現地通貨を日本円に交換する際も同様に10%以上の手数料が必要となり、往復で20%以上かかることになります。
個人的な経験談ですが、とあるマイナー通貨の地域へ行ったときに日本円のレートがかなり悪かったので、米ドルに交換してから米ドルを現地通貨に交換した方がお得だったことがあります。旅行先によっては日本円だけよりも米ドルを持っていくことをおすすめします。
海外でも使えるおすすめデビットカード「Sony Bank WALLET」
使ったら自身の口座残高から即時引き落としされるデビットカードは、使った金額が可視化しやすく使い過ぎの防止になります。もちろん、多額の現金を持ち歩かずに済むので安全、かつ海外のATMで現地通貨を引き出せるので使いやすく便利です。クレジットカード同様に、盗難された際には補償を受けることもできます。
なかでも、ソニー銀行のVisaデビット付キャッシュカード「Sony Bank WALLET」は、外貨普通預金口座を作り、日本にいるうちに海外通貨を買い付けます。その残高内でVisa加盟店で決済すると、手数料がかかりません。。ただし、外貨普通預金口座がない、または残高が足りない場合は、1.79%の事務処理経費(Visaの指定するレートで円換算した金額)が円普通預金口座から引き落とされてしまうので、注意しましょう。
使い方はとても簡単。例えばハワイへ行きたいと思ったら、日本でソニー銀行(ネット)で米ドルを買って、その米ドルを使って、現地でSonyBankWALLET(キャッシュカード)でお買い物をすると、即時に外貨口座から米ドルが引き落としされる仕組みです。決済手段はクレジットカードのVisaなので、Visa取扱店舗であれば利用することができます。対象の外貨は、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナの10通貨ですので、対象となる地域へ旅行に行く際は、作っておいて損はない口座と言えるでしょう。
世界中ほとんどのシーンで使用可能なクレジットカード
万が一盗難の被害に遭った場合も、補償やサポートを受けられるというのがクレジットカード最大のメリットです。デビットカード同様、現金を持ち歩かなくていいのも安全なうえに、地域によって多少の違いはありますが、現在クレジットカードはほとんどの場面で使用可能です。
もちろん、利用額に応じてクレジットカードのポイントも貯まりますし、キャッシング枠があれば、海外で現金を引き出すこともできます。海外事務手数料がかかってしまいますが、為替レートに関係なくカード会社によって一律に決められているため、海外事務手数料の安いカードを選ぶことが海外でクレジットカードを使うコツです。
また、決済方法には日本円決済と現地通貨決済があります。日本円決済は買い物をした店舗がレートを決めることができ、高額レートでの請求をされる場合があります。そのためカード会社がレートを開示している現地通貨決済のほうが安心といえるでしょう。
現金の両替手数料が2.0〜10%なのに対し、クレジットカードの手数料は2.0%程度なので、ポイント還元も含めて考えると、現金よりクレジットカードを使って損をするということはほとんどないでしょう。
上手な使い分けとしては、現金はチップや現金のみの買い物に、ちょっとした食事やお買い物の支払いならデビットカード、高額の買い物ならクレジットカードのショッピング保険が付帯しているもので購入するとよいでしょう。国内・海外を問わず、クレジットカードで購入した商品が、万が一破損や盗難にあった場合、ショッピング保険が適用され、補償を受けることができます。旅行前にご自身がお使いのクレジットカードと保険の適用条件をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
私がよく利用するクレジットカードは、年会費無料のリクルートカードと楽天カードです。リクルートカードはショッピング保険が購入日より90日間、国内・海外で年間200万円付帯しています。
楽天カードには楽天市場専用のショッピング保険はあるのですが、国内・海外利用のショッピング保険は付帯されていませんので、海外利用ではリクルートカードで決済すると、私の場合有利であることがわかります。
ちなみに、Sony Bank WALLETには対象期間中の補償限度額は50万円、自己負担額5,000円(1事故につき)となっています。ですので、あまり高額な買い物には向かないようです。
さまざまな決済方法がありますが、手数料はばかになりませんので、手数料や補償などトータルで考えて、使い分けるのが上手に使うコツと言えるでしょう。