マイナビは8月21日、「新入社員の意識調査(2023年)」の結果を発表した。調査は6月16日~18日、2023年に新卒入社した男女(新入社員)800名(22歳~23歳の男性400名、女性400名)を対象にインターネットで行われた。

「会社が20年後まであると思う」は半数

  • 今の職種内容は、何年後くらいまであると思う?

    今の職種内容は、何年後くらいまであると思う?

新入社員に対して、今の会社が何年後まであると思うかを聞いたところ、49.9%が「20年以上」と回答。今の職務内容についても「20年以上あると思う」と回答した人は40.5%で、特に「IT」「技能工・物流・配送」「経理・事務・企画」などでは「10年以下」が3割を超える結果に。DXや生成AIの出現をはじめ、社会が変化していくなかで今後も同じように働き続けることができるのか、不安を感じている人が多いよう。

一方、「医療・福祉・教育」に関しては、少子高齢化の影響もあり今後も継続してニーズがあると感じているようで、「20年以上」が66.4%と、全体平均よりも25.9pt高い結果となった。

今の会社で働く年数「10年以内」が半数

  • 今の会社であと何年くらい働くと思いますか?

    今の会社であと何年くらい働くと思いますか?

続いて、「今の会社であと何年くらい働くと思いますか?」と質問したところ、「3年以内」が24.1%、「10年以内」では49.1%という結果に。10年以内に離職を考えている人に今の会社で働き続けない理由を聞くと、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」で、男性が20.9%に対し女性が41.6%と約2倍の結果になり、出産など自身の環境変化への対応差が感じられた。

また、現在の月収別に勤続意向年数をみると、「月収18万円以下」では「3年以内」が36.7%で最多に。「月収22万円~24万円台」では「10年以上」が37.1%で最も多く、給与が勤続意向に一定の影響を与えるよう。さらに、職場環境別では、今の職場が"ゆるい"と感じている人のうち24.8%が「3年以内」の退職を予定。職場がゆるくても退職意向は一定数あることがわかった。

上司や先輩の態度や行動でうれしかったこと

  • 上司・先輩の態度や行動でうれしかったこと

    上司・先輩の態度や行動でうれしかったこと

最後に、上司や先輩の態度や行動でうれしかったことを聞くと、「雑談で話し掛けてくれる」(60.6%)が最も多く、また、「褒めてくれる」(36.8%)や「良くない時はきちんと指摘してくれる」(31.4%)がともに3割を超えるなど、上司や先輩は成長のための指導をするだけではなく、雑談などを含めた積極的なコミュニケーションが求められていることがうかがえた。