女優の福原遥と深田恭子がW主演を務めるTBS系火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(毎週火曜22:00~)。このたび福原演じる仲川有栖の元カレで子供の父親である麻生康介役を務めている八木勇征(FANTASTICS)が、本作出演について語った。

  • 麻生康介役の八木勇征

本作は、福原演じる夢に向かって歩きはじめた18歳の妊婦・仲川有栖と、深田演じるアラフォーで恋を後回しにしてきたビジネスパーソン・成瀬瞳子の2人の女性が年の差を超えたシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリー。“18/40”は主人公2人の年齢を表している。

22日に第7話が放送される。元カレ・康介(八木勇征)と再会してしまった瞬間、祐馬(鈴鹿央士)から告白され困惑する有栖(福原遥)。さらに康介からは謝罪に加えて、支えたいというあまりにも身勝手な話に怒り、その場を去ってしまう。

――この企画を聞いたとき、台本を読んだときの感想から教えてください。

予期せぬ妊娠が分かったときの苦労や妊娠が難しいと告げられたときの葛藤など、リアルで強いメッセージ性が込められた作品だと思いました。しかも18歳で予期せぬ妊娠が分かるという設定も、実際にありえること。とくに今は、意外に身近な出来事だと思います。ただ、第1話の台本を読んだとき、僕が演じる麻生康介がとった行動は、男の僕から見ても無責任だなと思いました。…いや、誰から見ても、妊娠させておきながら何も告げずに留学に行く、話し合いを母親に任せてしまう…なんて、無責任ですよね。

――FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーやご友人など周りの方から何か言われましたか?

当然ですが、放送直後に届いたのは「逃げたね~」とか「最低!」という感想ばかりでした(苦笑)。僕としても、康介が現実から逃げてしまったのは事実なので、「ですよね~」と答えるしかなかったです。

――演じていても、やはり康介は無責任な男だと思いますか?

クズ男というか、無責任な男というのはぬぐえない事実ですよね。それでも第1話から悪 人ではないということを心に留めて、演じています。康介は高校時代から一貫して、人当たりがよくて人望が厚い、いわゆるいい人。何より康介が有栖を想う気持ちは本物です。有栖が高校を卒業するまで、一緒に過ごしてきた時間をすごく大切にしています。そのうえで、有栖から妊娠を告げられたシーンを演じたとき、「キャパシティを超えた康介は、現実を受け止めることができなくて、優柔不断さが出てしまって逃げた」ということを意識していました。

第7話では、第1話で有栖の前から消えて第6話の最後で再登場するまでに康介がどんな気持ちで有栖と距離を置いたのか、彼がどんな時間を過ごしていたのかが描かれています。そこで僕自身も彼のことを知ることができました。有栖にとった態度やその後の行動について、ちゃんと後悔しているし、有栖の親友で康介の後輩でもある世奈(出口夏希)に有栖の近況を聞いていることからも有栖のことは気になっていたと思います。もともと誠実な人だからこそ、康介の時間は彼女の妊娠を知ったときから止まったままで、きっと有栖と再会して進み始めるんじゃないかなと思っています。

――けれど有栖と再会したとき、彼女の環境はガラリと変わっていましたね。

そうなんです。子どもを出産していて、立派なマンションに住んでいて。しかも祐馬(鈴鹿央士)ともハチ合わせしましたし…。初対面の祐馬から「誰、この人?」って聞かれてますが、康介も同じで。祐馬の口調からも、自分の味方ではない、むしろ敵意を持たれていることが感じ取れて、驚いたと思います。しかも有栖と祐馬が過ごしてきた時間を知らないまま、目の前で有栖は祐馬から告白を受けて。かなり混乱したと思います。

――八木さんご自身としては康介の立場をどう考えますか?

康介には、後悔の念を持ちながら責任を背負って生きてほしいですね。二十歳そこそこの男性にとって、重いことですが命にかかわることなので。ただ本当に大事なのは、この先。有栖に許してもらえないかもしれない、それでもどう償うのかが大切だと思います。

――有栖についてはどう感じますか?

有栖は、康介が現実から逃げ出した後も、しっかり現実と向き合っていたと思います。しかも自分の夢ややりたいことをかなえるための新しい人生を歩み出している。今後康介も、かわいいだけではない、彼女の“強さ”を知っていくと思います。以前とはまったくの別人なんじゃないでしょうか。そんな有栖を見て、康介には「自分も進まなくちゃ」とマインドチェンジしてほしいですね。

――第7話の見どころをお願いします。

第7話は、“康介回”と言うくらい内容が詰まっています。これまで康介にどんなことが起きていたのか丁寧に描かれています。ぜひ康介がどんなことを思いながら過ごしていたかを感じてもらえたらと思います。

(C)TBS