のちのちは8月20日、世界的建築家・藤森照信氏が設計を手がける日本初の宿泊施設「小泊Fuji」を長野県富士見町(プライベート施設につき住所は非公開)にオープンした。
長野県と山梨県の境に近い、小さな集落の中に建つ「小泊Fuji」。ここには身近な自然に寄り添う穏やかな人の営みと、南アルプスを一望し、八ヶ岳、富士山も望めるダイナミックな環境がある。
「小泊Fuji」は"人と自然が織りなす里山の風景に、ゆっくりと心を満たす滞在"を目的とした施設。チェックイン後に施設スタッフは常駐しない為、1組のみで完全プライベートに藤森建築の世界観を堪能する事ができる。(家具のデザインも藤森氏による)
宿に併設された宿泊者専用のパントリーストア(売店のような役割)では、地元の食品やお酒などを購入することもでき、チェックアウトまでの時間、加不足のない滞在となるように整えられている。
藤森氏の建築の特徴として、漆喰の天井に炭を貼る意匠がある。宿泊者には記念として、寝室の天井に小さな炭のピースを貼り付けてもらい、約1年かけて仕上げていく。今後はさらに建物が周囲の環境に溶け込んでいくよう、敷地内の田んぼを復活させ、植樹を行い、ゆっくりと完成を目指していく。(天井の炭張り体験2024年8月までを予定、希望者のみ、1人1ピース)
宿泊料金は、1日1組限定(定員5名)、朝食付き(セルフサービス)で、1棟基本料金は66,000円(季節変動あり)。大人8,800円、中学生5,500円、小学生3,300円、小学生以下は無料となっている。