舞台『SHINE SHOW!(シャイン・ショウ!)』の会見が21日に東京・日比谷 シアタークリエで行われ、朝夏まなと、小越勇輝、花乃まりあ、中川晃教が取材に応じた。

  • 左から花乃まりあ、中川晃教、朝夏まなと、小越勇輝

同作はとある複合オフィスビル内の会社の社員が、歌唱力を競う夏のカラオケ大会を舞台に、様々な想いを抱える“サラリーマン出場者”と、その舞台裏で数々のトラブルに見舞われながらもショーマストゴーオンの精神で乗り切ろうとする運営スタッフの物語。冨坂友が脚本、山田和也が演出を手がける。

朝夏は「初日が開いて、お客様の笑い声があふれていて、やっぱりコメディ作品って、お客様の笑い声があってこその作品だなと実感しました」としみじみ。「始まる前は本当に胃が痛くなるぐらい、加瀬くん(小越)と『始まるね』みたいな感じでスタートするんですけど、いざ始まってみると、やっぱり速い展開と出場者の方々に振り回されながらも、楽しいなと思う瞬間がたくさんあるので、すごくやりがいを感じている毎日です」と語った。

会社員役については「舞台を10代の頃からやってきて、会社員もバイトもやったことがなかったので」と苦笑しつつ、「のど自慢大会は特別な1日なんですよね。イベントということはステージだなと思って、舞台をやってる上で袖にいらっしゃるスタッフの方が支えてくださってるところを観察して、特に女性スタッフの方の言動とか、参考にさせていただきました」と明かす。

また小越が「バリバリ仕事ができる鈴本さん(朝香)について行くという気持ちもありますし、投げたもの、ぶつけたものに対してしっかり受け留めてくれてるなというのは稽古場から感じています。僕らは『ブレずにやろうね』と言いながらも毎回ちょっとした芝居の感じが変わってくるとは思うんですけど、変わってもお互い信頼感はできてる、すごく頼りになるなって毎回思っております」と感謝すると、朝夏は「朝夏的には小越さんを頼りにしてるんです。本当に私が『なんだっけ?』と言ったら、『あ、〇〇です』とシュンって答えてくれて、本当に頼りにしてます」と笑顔を見せた。

元アイドル役の花乃は「会社員という部分では実際に働かれているファンの方たちに、普段欠かせないアイテムは何かとか聞いて」と驚きのリサーチも行い、ハンディ扇風機やスマートウォッチなどを小道具に取り入れたという。アイドルという部分については「宝塚の出身なんですけど、アイドル的な娘役さんっていらっしゃる。私はそういう部類じゃなかったと自覚してるんですけど、ショーとかでもかわいらしい部分をいっぱいやってらっしゃったのを思い描いて、できるできると奮い立たせて」と参考にしているそうで、今回歌唱する「桃色片想い」については「毎回ヒヤヒヤです」と苦笑していた。

中川は「シアタークリエのステージに立って、もぞもぞ、ぞもぞもする感じ。人間役なんだっていう」と人外役ではないことに戸惑っている様子。「大体こういうコメディやる時、『あの俳優さんがこの役やったらどういう感じかな』と考えることがよくありまして、深い意味はないんですけども、パッと思い浮かんだのは内村(光良)さんとか、カムカム(劇団カムカムミニキーナ)の八嶋(智人)さんとか、ジャニーズだったらSnow Manのピンクの髪の……佐久間(大介)さん。全然見た目が違って申し訳ないんですけど、想像した時にできそうなアプローチが。課長というポジションで、全体的に若い出演者の中で、自分も30代くらいのぐらいの設定らしいので、実年齢よりも10歳くらい下ということでそういうイメージを持ちました」と語った。