風邪薬「ルル」の「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」は、親子でくすり箱を作ったり、薬の知識を学んだりするイベントを開催した。ららぽーと豊洲で行われた「家族でつくるくすり箱ワークショップ」の様子を紹介したい。
■ルルの「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」
第一三共ヘルスケアのロングセラー商品、総合風邪薬「ルル」。ルルでは、風邪薬の定期的な見直しや入れ替えを推奨することなどを目的とした「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」を2021年12月20日より実施している。
プロジェクトの一環としてこれまで、伝統工芸の匠が製作したくすり箱をプレゼントするキャンペーンや、スペシャル動画公開などを行ってきた。
新しい取り組みとして始まった「家族でつくるくすり箱ワークショップ」にも注目したい。
こちらは、親子で木製のくすり箱を組み立てるのが主な内容。薬について考えるきっかけとなること、災害に備えて薬を常備しておくことの大切さを広く伝えることを目的としている。
■家族でつくるくすり箱ワークショップの内容は?
「家族でつくるくすり箱ワークショップ」の1回目は、7月22日と23日にイオン越谷レイクタウン、2回目は8月12日と13日にららぽーと豊洲で開催された。会場は施設内で最も人通りの多いエリアの一つであるセンターエントランスで、通行人の目をよく引いていた。
和やかな雰囲気ながら、盛り上がったイベントの内容をお伝えしたい。
会場では、1家族(グループ)に1個分のくすり箱の材料が用意される。工程はシンプルで、木製のパネルをボンドで接着しながら組み立て、やすりがけをして完成させるというものである。マスキングテープややすり、蝶番など、材料や道具はすべて用意されているので、手ぶらで参加OK。
参加費は無料で、作ったくすり箱は持ち帰ることができる。対象は未就学児(年長)から小学生低学年としている(親子での参加が必須)。
のこぎりでパーツを切り出すといった大がかりな工程はなく、決められた通りに組み立てる作業でも、家族で取り組むと楽しいものだ。
真剣な表情でドライバーを使う保護者がいたり、おっかなびっくりでやすりがけに没頭する子どもがいたりと、実にほほえましい光景であった。
■子どもの自由研究や大人の知識アップデートに
制限時間内にすべてのグループが、時間内にくすり箱を完成させた。
最後に、参加者に配られた「くすりのなぜ? なに? 大研究」というタイトルのワークシートについての説明がなされた。
「どうしてひとはカゼをひくの?」 「くすりのビンに入っている透明なビニールはなんのため?」
ワークシートにはこのようなお題が記載されており、子どもの夏休みの自由研究にも良さそう。もちろん、子どものみならず大人の知的好奇心も刺激する。知っているようで意外と知らない、また、医学や薬学の発展に伴い更新される薬の知識をアップデートする重要性を改めて思い知らされた保護者もいそうだ。
■持ち帰ったくすり箱に何を入れよう?
今は、薬を入れるためだけのくすり箱を設置する家庭は、それほど多くないという話を聞く。木製で仕切りのないシンプルなくすり箱は、見た目以上にたっぷり入りそうだが、さあ何を入れる?
「常備薬の重要性をただ訴えるより、『くすり箱があるから、ここに何を入れようか』という家族の会話が生まれることが重要と考えています」と、第一三共ヘルスケアの広報担当者は語る。
薬は、正しく使えば病気やケガを治したり、予防したりするのに役立つが、間違った使い方をすると逆に健康を害しかねない。また、薬について「危険」「苦手」といったイメージを持つ子どもも少なくないだろう。子どもに正しい薬の知識を授けるためには、子どもの発達段階や理解度や興味に合わせて、薬の仕組みや効果をわかりやすく説明することが重要だろう。
その第一歩としてのくすり箱作りやワークシートを活用するのはいかがだろうか。