oricon ME(オリコン エムイー)は8月19日、「"バイク販売店"利用実態調査(2023年 オリコン顧客満足度調査)」を発表した。同調査は2月15日~3月3日、過去3年以内にバイク販売店の店舗でバイクを購入し、価格を把握している16~69歳の男女1,098人を対象に実施した。
バイク購入者の特徴は?
今回は、「専門販売店」(バイク王、バイク館、バイクセンター、はとや、ビーフリー、ユーメディア、リバースオート、レッドバロン)、「メーカー系」(カワサキ プラザネットワーク、スズキワールド、Honda Dream、ヤマハモーターサイクルスポーツプラザ(YSP))の回答者を足し合わせ、バイク購入者全般の傾向を分析した。
バイクを購入した人の男女比率は、男性が84%、女性が16%で男性が大多数を占めた。男女それぞれ年代別にみると、男性は「50代」、女性は「40代」が最も多く、女性は男性に対して比較的なだらかな分布で年齢層が広い特徴がみられた。
バイク購入者全般について、購入したバイクの排気量を男女で比較すると、男女ともに51㏄~250㏄の普通二輪で50%以上を占めた。しかし、50㏄以下(原付)は男性8%に対して女性21%、401㏄以上(大型二輪)は男性26%に対して女性9%と比率が逆転している。男性は大型志向、女性は原付志向がそれぞれ比較的強いことがわかった。
バイク購入のきっかけは?
バイク購入のきっかけについて尋ねたところ、男女ともに「欲しい車種があった」と回答した人が最も多かった(男性:45%、女性:35%)。次いで多かった回答は、男女ともに「通勤・通学」(26%、32%)で、「日常使い」(18%、27%)や、「新しい趣味」(19%、20%)と続く。「コロナ禍」と回答した割合は、男性9%、女性16%で女性の方が多かった。
排気量ごとにバイク購入のきっかけをみると、「通勤・通学」や「日常使い」といった理由は125㏄以下のバイクで多くみられた。一方、「欲しい車種があった」は126㏄以上のバイクを選んだ人に多くみられ、特に401㏄以上の大型二輪を購入した人では70%が回答している。
「新しい趣味」では、普通二輪免許で運転可能なバイクの中でも126㏄以上のバイクを選んだ人が特に多い(126㏄~250㏄:24%、251㏄~400㏄:30%)。「コロナ禍」を理由にあげた人も同様に、126㏄~250㏄、251㏄~400㏄の普通二輪で比較的多い傾向が見られた。
購入価格別では、50万円以上と価格が高くなるほど、「欲しい車種があった」をあげる人が多く、次いで「新しい趣味」となり、趣味性の高さが表れる結果となった。一方、49万円以下では、「通勤・通学」が最も多く、次いで「日常使い」となっており、比較的安価な車種は実用面がきっかけであることがわかった。
「専門販売店」「メーカー系」の利用者の年齢層を比較すると、「メーカー系」は50~60代の割合が60%と高く、40代を含めると84%を占めた。年齢層は比較的高い傾向がみられる。
購入したバイクの排気量ごとに「専門販売店」と「メーカー系」のどちらを利用したのか割合を比べると、250㏄以下は専門販売店(65~66%)、401㏄以上の大型二輪はメーカー系で購入した割合(59%)が高かった。
バイクの購入経験について尋ねると、専門販売店は「初購入」が42%で最も高い一方、メーカー系は「買い替え」(40%)が最も高い傾向にある。