厚生労働省はこのほど、「HPVワクチンに関する調査」の結果を発表した。今回はHPVワクチン接種に対する考え方についてまとめた。調査期間は1月11日~2月3日、調査対象は1997年度~2010年度生まれの女性(接種対象者)および2004年度~2010年度生まれの娘がいる女性(保護者)、有効回答は2,504人。
まず、自身/自身の娘はHPVワクチンを接種したことがあるか尋ねると、64%が「接種したことがない」と回答し、「接種したことがある(1回接種した・2回接種した・3回接種した・接種したことはあるが、何回接種したかはわからない(覚えていない))」は24%にとどまった。
接種した理由については、「HPVワクチンは有効だと思っているから」が最多(対象者本人36%、保護者66%)。次が「子宮頸がんは危険だと思ったから」(対象者本人42%、保護者57%)となった。
次に、「3回接種した」以外の回答者に、今後、HPVワクチンを接種したい/させたいと思うか聞くと、「わからない」が最も多く対象者本人の45%、保護者の38%。この他、「強く接種したい/させたい」・「接種したい/させたい」は対象者本人28%、保護者32%、「あまり接種したくない/させたくない」・「強く接種したくない/させたくない」は対象者本人28%、保護者31%となった。
接種したくない/させたくない理由については、1位「HPVワクチンは安全ではないと思うから」(対象者本人28%、保護者47%)、2位「接種の決断を下すのに十分な情報を得られていないから」(対象者本人24%、保護者43%)となった。