自分が訪れた場所は、アプリを使わずにあとから調べること(位置情報のトラッキング)が可能です。ただし、利用にあたってはいくつかの条件があり、希望する日時の情報を調べられるとはかぎりません。

前提として、iPhoneの位置情報機能を有効化しておく必要があります。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」画面にある「位置情報サービス」スイッチをオンにしていないと、位置情報はトラッキングされません。

自分が訪ねた場所を調べるには、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」画面を下方向へスクロールすると現れる「システムサービス」をタップします。次の画面で「利用頻度の高い場所」をタップすると、最近訪れた場所(一定時間滞在した場所)が滞在時間とともに最大3件表示されます。

アプリを使わずに調べられる自分が訪ねた場所は、この3件です。かつては件数に上限なく過去50日分まで情報を遡ることが可能でしたが、iOS 15以降は仕様の変更に伴い最大3件に制限されています。同じ場所を訪ねた回数や移動手段(推定)も表示されなくなったため、GPSトラッカー代わりには使えません。

このように、iOS 15以降はシステムの機能だけでは直近3件しか位置情報をトラッキングできません。プライバシーやセキュリティの問題を抜きにして、自分がいつ/どこへ行ったかを後日振り返りたい場合には、Googleマップの「タイムライン」など、位置情報トラッキング機能を備えたアプリを利用することが現実的です。

  • iOS 15以降、システムの機能だけで調べられる位置情報トラッキングは直近の3件です