厚生労働省はこのほど、「HPVワクチンに関する調査」の結果を発表した。調査期間は1月11日~2月3日、調査対象は1997年度~2010年度生まれの女性(接種対象者)および2004年度~2010年度生まれの娘がいる女性(保護者)、有効回答は2,504人。
「子宮頸がん」という病気については、接種対象者本人の69%、保護者の91%が「知っている」・「少し知っている」と回答。また、HPV(ヒトパピローマウイルス感染症)は、性交渉の経験のある女性であれば、誰でも一生に一度は感染する可能性があることについて、「非常にそう思う」・「そう思う」と答えた割合は、対象者本人の37%、保護者の46%となった。
子宮頸がんなどを防ぐ「HPVワクチン」については、対象者本人の28%、保護者の9%が「知らない(聞いたことがない)」と回答。そして、2022年度より政府が1997~2005年度生まれの女性に対し、HPVワクチンを公費で接種できる機会を提供していること(キャッチアップ接種)については、対象者本人(高校2年相当~1997年度生まれの女性)の53%、保護者(小学校6年~高校3年相当の娘の保護者)の26%が「知らない(聞いたことがない)」と答えた。
HPVワクチンのリスクについて十分な情報がなく、接種する/させるかどうか決められないについては、接種対象者本人・保護者同率の51%が「非常にそう思う」・「そう思う」と回答。さらに、「接種することで以前報道で見たような健康被害が起きるのではないかと思っている」については、対象者本人の38%、保護者の49%が「非常にそう思う」・「そう思う」と答えた。