「アルト」といえば安くて燃費がいい軽自動車で、スズキの哲学「小・少・軽・短・美」を体現したようなクルマだ。社用車として使う会社も多いから、中古車として出回る数も多くなる。そんなアルト(先代モデル)にアウトドア仕様のカスタムを施し、素敵な第二の人生を送らせようとしているのがプロボスタイルだ。

  • プロボスタイルのスズキ「アルト」カスタム車

    スズキの先代「アルト」はカスタムしがいのあるクルマだった?

ベース車両は安くて弾数も豊富!

プロボスタイル(PROBO STYLE)はトヨタ自動車の商用車「プロボックス」をSUV風にカスタムする専門店だが、先日の「アソモビ2023 in Makuhari」(幕張メッセで8月5日~6日に開催)ではプロボックスのほかに見慣れないクルマを展示していた。スズキの先代アルトをアウトドア仕様にした新型カスタム車で、今回が初披露だという。

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  • マットカラーが似合ってる! 先代「アルト」のカスタム車

  • スズキ「アルト」の先代モデル

    ちなみに、こちらが素の状態の先代「アルト」

プロボスタイルではアルトのカスタムに使える9つのパーツを用意。「ライトカバー」「グリル」「アンダーガード」「リフトアップ」などのラインアップで、好みに応じて選択できる。セット割り引きが受けられる「ライトセット」「スタンダードセット」「フルセット」の用意もあるそうだ。

  • プロボスタイルのスズキ「アルト」カスタム車

    「アルト」のカスタムは「エンブレム」「ライトカバー」「グリル」「アンダーガード」「リフトアップ」「リアガード」「カラー」「ボディ」「ルーフキャリア」の9種類。7つのパーツが入った「フルセット」を選んだ場合の価格(参考例)は「車両代40万円+カスタム台85.54万円+登録等諸費用17万円=142.54万円」と表示してあった

もともとデザインのいい先代アルトだが、プロボスタイルの手にかかるとかなり個性的な仕上がりになる。同社代表取締役の長尾圭二さんによるとイメージは「チョロQ」。かわいい中にもカッコよさがあるし、なにより目立てそうだ。

カスタムのベース車両として先代アルトにはたくさんのいいところがあるらしい。まずは、よく走ること。高速道路でも余裕を感じるほどの走破性がアルトの魅力だ。

それに安い。すでに中古車としてしか手に入らない先代アルトだが、程度のいい個体でも50~60万円で仕入れられるという。

そして、程度のいい中古車がたくさん流通しているのもアルトをベース車両に使う利点だ。安いし燃費もいいからだと思うが、先代アルトは法人向けのリース車両としてけっこうな台数が出ていい。そういうクルマはメンテナンスが行き届いており、中古市場に良好な状態で出てきやすいそうだ。

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  • 先代「アルト」は軽セダンにしては後部座席も荷室も広くて、後部座席の背もたれを倒せばいろいろとモノを積めそうなところも嬉しいポイントだ(写真はシートカバーを装着)

このクルマ、免許を取りたての人にピッタリの1台なのではないかと思ったのだが、どうだろう。ベース車両が手に入りやすいからか、プロボスタイルが取り扱うクルマの中ではこのモデルの納期が最も短いそうだ。

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